9月8日、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーで、毎年秋の恒例スペシャルイベント「ディズニー・ハロウィーン」が開幕。10月31日までの54日間行われる同イベントは、「ディズニーのイベントの中で最も高い人気を誇る」(元キャスト)とい...
「ディズニー・ハロウィーンは、キャスト側からすると、正直言って“地獄のイベント”。単純に来場者数が増えて混乱が起こるというだけでなく、さまざまなトラブルが勃発し、てんやわんやの状況に陥っていました……」
今回は、元キャストが、ため息交じりに明かす“ディズニー・ハロウィーン”の裏側をお届けする。
■ヴィランズの手下たちの“異様すぎる人気”
「手下たちが容姿端麗で魅力的というのもありますが、手下同士の“関係性”が着目され、いわゆる“カップリング萌え”をする人が増えたからかもしれません。なんというか、オタク的な消費のされ方をしていて、これはあくまで私個人の意見ですが、受け入れにくかったですね。手下の中の人たちも、ファンが沸くことを知ってか、ショーの際に男女キャラがイチャついたりしてましたし……。そもそも、この手下たちは、日本のディズニーが創作したものですし、純粋なディズニーファンには嫌悪感を抱く人もいたと思います」(同)
■仮装の詳細ルールにキャストも困惑
「例えば、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウの仮装をしたい場合は、自分のヒゲを伸ばしてもらうしかないです(笑)。ルールが細かすぎるため、毎年違反者が続出している状況ですが、キャストは見つけ次第注意しなければいけないので、かなり労力がかかる。しかも仮装している人は、絵になる場所で仮装写真を撮りたいと思うようで、一箇所にとどまり続ける場合も少なくありません。道の真ん中にドンッと座るなど、邪魔で邪魔でしょうがなかったですよ。あとこれはハロウィーンに限ったことではありませんが、写真をたくさん撮るゲストの中には、それをキャストに見せたがる人がいて、対応しなければいけない身としては面倒でした」(同)
■“限定”に踊らされるゲストたち
「いわゆる“転売ヤー”、限定グッズを大量購入して、高値をつけて売りさばく人たちです。この人たちも、入園ラッシュして、グッズを買い漁っていくので手を焼きました」(同)
「人の心理として、“限定”という文字に踊らされるのはしょうがないかもしれません。ハロウィーン“限定”のパレードに目の色を変えてしまうゲストも大勢いて、よりいい位置で見たいと、入園ラッシュして荷物を道の真ん中に置いて場所取りをする人もいました。何より邪魔ですし、置き引き被害も増えますから、本当にやめてほしいといつも思っていましたね。特に年間パスポートを持っている人は、1デーパスポートの人をバカにしていて、『アイツらにいい場所を渡してなるものか!』と躍起になっているみたい。そんなライバル心、さっさと捨ててほしいものですが……」(同)
(一部抜粋)