真っ白なコートをはおり、愛犬を両腕に一匹ずつ抱えてビルから現れたのは、細木数子(77)だった。昨年末、細木が東京・神楽坂に2年前から建築していたビルがついに完成した。敷地面積60坪にそびえる高さ20mのベージュの4階建て。小料理店やうなぎ店などが軒を連ねる“名物商店街”のなかでは、かなり異質な存在感がある。
「土地だけで2億3千万円ほど。上物も合わせると3億5千万円にもなる物件です」(神楽坂の不動産業者)
建築主はA社。細木がオーナーを務める有限会社だ。この商店街に店を構える男性は言う。
「あんまり大きいから、この界隈でも『マンションじゃないの?』とか噂されていたけれど、自宅兼事務所みたいですね。細木さんの事務所の人が、『年明けから、細木先生の姪の一家もいっしょに生活しますから』と言っていました。確かに毎朝、高校生くらいの男の子と、中学生ぐらいの女の子が制服を着て、出かけていきますよ」
細木は姪の子供たちを“孫”同然に可愛がっているという。神楽坂に建てた大豪邸は、彼らと暮らすためのものだったのだ。実は細木の“大建設計画”は神楽坂の物件ばかりではなかった。京都にいるときに彼女が生活している邸宅を訪れると、なんとその隣に巨大な寺院が建設中!
建物はまだシートで囲まれているが、すでに屋根には瓦もふかれている。庭石にするのだろうか、そばには大きな岩がゴロゴロと転がっており、寺院と邸宅の敷地をつなぐための石橋まで作られていた。現場に掲示されている建築計画には細木がオーナーを務めている前出のA社のほかに京都市にある宗教法人の名前が……。
建築計画によれば、工事予定期間は昨年12月末までで、本来は東京・神楽坂の豪邸と同時期の完成を目指していたようだ。なぜ細木は、矢継ぎ早に建築を進めているのか。宗教に詳しいジャーナリストは言う。
「細木さんは’14年秋ごろから勉強会で、『私の寿命はあと5年。もう死に支度を始めているのよ』と言うようになったそうです。“後世に残るような建物を造りたい”と、寺を建築することを思いついたようです。彼女は寺の建設費用は70億円と公言していますが、主な資金源は著書の印税と、携帯電話の占いサイトの会費のようです」
細木の予言が確かならば、彼女の“余命”はあと4年。東京で、そして京都で周囲の住民を仰天させている建築物は、彼女の“終活”の産物だった。
真っ白なコートをはおり、愛犬を両腕に一匹ずつ抱えてビルから現れたのは、細木数子( - Yahoo!ニュース(女性自身)