男性秘書への暴言問題で表舞台から姿を消していた豊田真由子元衆院議員(45)が3月からフジテレビ系「バイキング」(月~金曜前11・55)にゲストコメンテーターで出演し、話題だ。厚労省官僚時代に感染症対策などを担当しており、新型コロナウイルスの分かりやすい解説でイメージを一新。スポーツ紙のインタビューに初めて応じた豊田さんは、暴言の影響で落選した2017年の衆院選など失意の3年を踏まえ、「希望は必ずある。大変な時期でも生きていくしかない」と力説した。
当時、テレビやネット上で自身のことを報じられるたびに「人生の全てが崩れたし、死のうと思った」と追い込まれ、「体重は12キロやせて30キロ台になった」と告白。それでも、見舞いに訪れる家族に励まされ、「私のせいでいじめられて、つらい思いをしている子供を残して死んだら、子供に(苦痛を)一生背負わせてしまう」と母としての責任感が命の支えになった。
オファーを受けた際は「平穏な生活になりつつある中、メディアに出るのは正直、怖くてためらった」と吐露。ただ、ちょうどその時期、落選後も温かく見守ってくれた支援者が亡くなった。葬儀に参列したかったが「迷惑がかかる」と配慮。葬儀前にひっそりと訪れ、最後の別れをした。
「大切な人の葬式に行けない自分とは何だろう…」と自問自答した時期でもあり、結果として「自分が世の中に出るというより、仕事をして役に立つのが自分の生きがい」と出演を決断。その上で「最近は復活したとか言われますが、自分では全くそう思っていない」と断言。政界復帰も否定し「仕事も人生も、とにかく地道に」と繰り返した。