並のサラリーマンの生涯賃金を、一晩で使ってしまうような人がいる。そこまでいくと、もはや清々しい。ケチケチ貯め込むカネ持ちよりも、よほど世の中を幸せにしていると言えるかもしれない――。
「兜町の風雲児」と呼ばれ一世を風靡したが、昨年11月に「相場操縦」の疑いで逮捕された伝説の相場師・加藤あきら氏。一勝負で300億~500億円もの大金を稼いでいたが、加藤氏本人はそれほど派手な生活をしていたわけではなく、むしろ豪遊していたのは、3名いた側近たちだったという。
中でも特に遊びが激しかったのは、加藤氏のカネの管理を任されていた「金庫番」。彼にはこんなエピソードがある。
「マンションの一室に札束で『布団』を敷き、女性と乱痴気さわぎをしていたと聞きます。情事が済んだ後には、相手の女性に1000万円の札束をプレゼントしたとか。カネの魔力に魅せられ、女性は皆、喜んで抱かれたみたいです」
酒類販売業や金融業を営む、和歌山の野崎幸助氏(74歳)はその典型だろう。野崎氏は今年2月下旬、交際していた27歳の女性に自宅から6,000万円相当の金品を盗まれ、話題を呼んだ人物でもある。
野崎氏本人が言う。
「彼女とは3年ほど前に、銀座の『交際クラブ』で知り合いました。紹介料は5万円。東京や和歌山で11回会いました。一度につき、セックス料は40万円。その他に、一流ホテルの宿泊費や和歌山に来る旅費も私が負担していました。
でも、彼女を責める気持ちはありませんし、盗まれた6,000万円も惜しくはありません。女性を『見る目』には自信を持っていたので、それが崩されたのがショックだっただけです」
「私の年収は軽く億を超えていますが、贅沢にはまったく興味がありません。自宅にある高級品といえば、約2億4,000万円のルノアールや約6,000万円の藤田嗣治の絵画くらい。
ただその分、セックスのためならカネはいくらでも使います。過去に関係を持った女性は約4000人くらいでしょうか。現在も、2~3人くらい定期的に会っている女性がいます。もちろん、その全員に、会うたびに約40万円のセックス料をわたしていますよ」
一人につき1回だとしても16億円。おそらく氏は、生涯に30億円以上、セックスに使っている。
75歳になった今でも、「一日3回は必ずする」と言う野崎氏。女性はどこで見つけているのか。
「交際クラブで紹介してもらうこともありますが、ナンパで知り合うこともよくあります。たとえば、飛行機に乗ったとき。畳んだ数枚の1万円札と一緒に名刺をわたすと、だいたいのキャビンアテンダントは電話をくれますよ。
電車でもよく声をかけますね。『ヘイ、ハッピー・オーラ、ハッピー・エレガント、ハッピー・ナイスボディ、私とHしませんか? 食事をしませんか?』という感じで話しかけるんです。50人に声をかけたら、3人くらいは連絡してきます。そこで『1回40万円でどうかな?』と言えば、ほとんどはOKしてくれます。20代の身体の大きな子が好みですね」