https://npn.co.jp/article/detail/200020464
報道によると1998年、女性は生まれて数時間後に女に誘拐されたという。女は看護師のふりをして病院に忍び込み、生まれたばかりの女性をさらった。その後、女性を自分の子どもとして育てたという。なお、生みの母親は当時16歳だった。
女性が19歳になった2017年、生みの母親が女性を見つけた。実の母親は女性が誘拐されてすぐ、アメリカの行方不明者を探す機関に相談。機関が事件から約19年後に女性と思われる人物を見つけ出し、DNA鑑定した結果、女性が実の娘であることが明らかになったという。
女性の誘拐が発覚して同年、女は逮捕された。その後、翌2018年2月に女に18年の刑務所行きが言い渡されたという。
判決から数年経った2022年、女性は裁判所に向けて請願書を提出し、女の刑を減らすよう求めた。女性は請願書とともに手紙を提出。手紙には、以下のような内容が書かれていた。
「私は育ての母親を助けるためにこの手紙を書いています。私は彼女が母親であるとはっきりと言えます。彼女は私を育て、私を無条件に愛してくれました」
「彼女の元で恵まれた生活を送りました。彼女が私に与えてくれた全てのおかげで、私は大学で教育を受け、慈悲深い人間に育ちました」
「彼女が私を誘拐したという行動を正当化するつもりはありません。しかし私は彼女を心から愛しているのです。どうか、減刑について検討してください」
女が愛情を持って女性を育てたことは確かかもしれないが、女の犯罪を正当化させないためにも裁判所は難しい判断を迫られることとなるだろう。