https://www.dailyshincho.jp/article/2022/09171100/
「学生時代からの女友だちミチコと久々に会ったんです。コロナ禍で子供がずっと家にいて忙しいってミチコが言ってたから、私は会いたいのを遠慮していて、ほんとうに久しぶりに会ったら、言われてしまいました。ショックです」
ショックを受けるような、どんなことを言われてしまったのでしょう。
「私に向かって、立派な『子供部屋おばさん』になったわねって。ひどくないですか?」
(中略)
お母様がなさる食事の支度や洗濯を手伝うのですか。
「いいえ、仕事をしている社会人なので炊事洗濯をする時間はありません。その代わりに母を労っています。一年に何回かは旅行に連れて行ってあげているし、一緒に買い物に行った時は荷物を持ってあげています・・
(略)
その夫婦の家の中にある子供部屋に住み生活費を入れていない彼女の位置付けはどこにあるのでしょう。
「ああ、それは……そうですね。分かりました。私は小学生の男の子と同じなんですね。子供部屋に住んで、ご飯を作ってもらって、洗濯してもらって、炊事洗濯のお手伝いもしない。お父さんのように稼いでいるのに生活費も入れていない。あらいやだ、笑っちゃいますね」
決して自嘲ではなく、楽しそうに声を上げて笑った後、彼女はまっすぐ私を見て伝えてくれます。
「分かりました。ミチコが私に伝えてくれた『子供部屋おばさん』という言葉を胸に刻みます。私はもう40歳なんだから、そこを脱出しなければなりませんよね。どうしたらいいですか?」