「親ガチャ」よりヤバかった…! 行動遺伝学者が明かす「学校の成績が悪い人たち」の“意外すぎる共通点”

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「親ガチャ」よりヤバかった…! 行動遺伝学者が明かす「学校の成績が悪い人たち」の“意外すぎる共通点”(安藤 寿康) @moneygendai

「遺伝か環境か」はよく耳にする議論だが、「人間にとっての環境とは、感覚器官を通じて脳をはじめとする神経系が認識している以上、純粋な環境など存在しない」と述べるのは、行動遺伝学者の安藤寿康氏だ。いったい、環境にも遺伝が影響するとはどういうことか――。双生児研究を通じて、長年遺伝について向き合ってきた安藤氏の新刊『生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋』(SB新書)より一部を再編集してお届けする。
そもそも環境とは何でしょう。

家にどれだけ子どもが手に取ることのできる蔵書や楽器があるか、親が子どもといっしょに会話や読み聞かせをするか、子どもがかんしゃくを起こした時どれだけ適切に対応できるかなど、こういったことは子どもの成長の良し悪しに影響を与える環境要因として知られています。これらはいかにも「環境」ですよね。



ところが双生児や養子きょうだい(血のつながっていないきょうだいと血のつながったきょうだいの類似性を比較するので、双生児研究に似ています)による研究によれば、こういう環境の個人差にも、なんと40パーセントくらいの遺伝率が見出されるのです。

つまり遺伝的に本を読むのが好きな子にはより多くの本が与えられ、遺伝的に聞き分けのいい子には親が頭ごなしに叱りつけるのではなく子どもの言い分により耳を傾けようとしているのです。
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