SDGsに世界の国々はどのように取り組んでいるのか。イギリス在住で著述家の谷本真由美さんは「実は、他の先進国ではまったく知られていない。生真面目に取り組んでいるのは、国連が大好きな日本だけだ」という――。
■Google検索すると本当の姿が見えてくる
日本で大人気のSDGsですが、国連のような偉い機関が提唱しているので日本人は全世界の国々がこれに沿って生真面目にリサイクルや太陽光パネル発電、さらには幼い子どもにも一生懸命、地球環境に関して教育をしていると思われるかもしれません。
ところが他の先進国ではSDGsがまったく知られていないのです。試しに「SDGs」をキーワードに「Google」で検索してみてください。出てくるのは国連関係組織のWebサイトやマイナーな非営利団体のサイト、大半は日本のWebサイトです。「Google」検索でニュースセクションに飛んでも海外大手メディアではまったく出てきません。
■SDGsバッジは外国人から見ると「謎のカルト」
ようするにどういうことかというと、国連と日本以外ではまったくといっていいほどSDGsはキー検索されていないワードなんです。そして決定的なのは日本のサラリーマンや役人が胸に付けている大きな謎のSDGsバッジです。あれを付けている人が多いのでヨーロッパの人々はこう言います。
「日本は何か謎のカルトに入っている人が多いの?」
「それとも、あのカラフルな丸いバッジは国による強制なの?」
「いや、神道の決まりじゃない?」
「アニメのキャラが付けてるから流行ってんの?」
■日本人が大好きな“多国籍な町内会”
では、なぜ日本だけこんなことになっているかというと、実は深~い背景があります。 日本人はなぜか国連が大好きです。ところが、国連の実態は“多国籍な町内会”なのです。
その昔、ご町内で派手な抗争があって、やらかしちゃった日本とドイツという武闘派のお宅に「ワレ! じゃかあしいわいっ! 貴様らはおとなしくしとれやっ!」と他国が怒りまくって、毎年“みかじめ料”を徴収するようにした仕組みが国連です。
…とはいえ日本は毎年必ず“みかじめ料”を払っているうえに、素直で単純な性格のため、この腐れ町内会の幹部が繰り出す口車に乗せられてしまいます。
そして、ここが提唱する「ゴミ箱は“護美箱”と呼びましょう!」とか「多様性は地球を救う!」などといった町内の問題解決とはかけ離れたどうでもいい掛け声や運動に同調してしまい、ここで買わされたポスターを家の中に貼り、玄関には看板まで立ててしまいます。
さらに幹部が「地球を救うから!」と言い張るタピオカティーを、神社の祭りでなんとたった独りで売る羽目になっているのです。