50歳で初産を経験した沢えりかさん。もともと日本でフリーアナウンサーとして活躍していた沢さんは2014年、46歳のときに「最短距離で子どもを作るため」に渡米し、49歳で国際結婚。見事50歳で出産をし、…
■アメリカでの婚活事情
――46歳で渡米されたということですが、パートナーの方との出会いは?
沢えりかさん(以降、沢) 友人の紹介でした。私はニューヨーク在住なんですけど、アメリカの都市部でのパートナー探しはデーティングシステム、日本で言う出会い系サイトやアプリみたいなものを使うか、バーでナンパするか、友だちの紹介のどれかですね。
――そもそも沢さんは子どもを作るためにアメリカ留学したんですよね。相手にも子どもを持つ意思があるかどうか、早く確認する必要があったのでは。
沢 私の場合はすでに40代を迎えて生理が不規則になっていて、本当に時間がないと思っていたので、デーティングシステムを使っていたときから「早く子どもがほしい」と伝えていました。なので、その要望に対してOKという人とだけデートしていましたし、夫に会ったときも最初の方で希望は伝えていました。
――関係性が浅いうちに子作りの話を切り出すのは勇気がいりませんか。
沢 ほとんどの人が引きます。だから気をつけながらプッシュするんですけど、やっぱり多くの男性が長くデート期間を楽しみたいし、子どもはまだ考えられないという人が大半ですよ。
――そんな中で出会ったパートナーの方は、子どもを望む珍しい男性だったということですか?
沢 そうですね。だからちょっとビックリしました。夫は出会ったときはシングルファーザーで、7歳の女の子の子育て中でした。
■「高齢育児」ならではの利点は?
――そんなまさかの事態を乗り越えられて、今お子さんは4歳、沢さんは55歳になりました。“高齢育児”の日々はいかがですか。
沢 元気な子どもを追いかけるのは大変ですが、自分としては毎日がすごく楽しくて、この瞬間、瞬間を目に焼きつけておきたい感覚が強いです。
――高齢育児ならではのアドバンテージはありますか?
沢 若い時って、行ってみたい場所、やってみたいことがたくさんありますよね。たとえば海外旅行に行きたい、ミシュランの星付きレストランに行ってみたい、とか。いざ子育てが始まると、そういった自分の願望を諦める場面もたくさんあると思います。
私は50歳までにやりたいことはほぼ全部やってきたので、そういったストレスはありません。人生の経験則がある分、子育ても要領よくできている気もします。年をとると怒りに使う体力もないから、頭にくることもほとんどないですし。そういう意味で悪くないと思うんですけどね、高齢育児(笑)。