仕事をしている独身女性の貯金を調査している。最も多い貯金額は「100万円以上〜300万円以下」で、「貯金できない」は20%。不動産投資に関心のある女性の1カ月の貯金額の平均は6万5044円という
最近の独身女性は、将来に備えて多くの人が貯金をしているようだ。さらにマイナス金利の影響で不動産投資に関心を示す人も少なくない。
ディップ株式会社は4月4日から21日にかけて、「お仕事をしている独身女性の貯金」をテーマに調査を実施し、その結果を5月10日に発表した。調査対象は仕事をしている未婚の女性163名。
まず、現在、貯金をしているか聞いたところ、71%が「貯金をしている」と回答し、「貯金をしたいけどできない」は20%、「貯金をしていない」は9%だった。現在の貯金額を聞くと、全体の78%が「300万円以下」と回答した。最も多かったのは「100万円以上~300万円以下」の29%で、以下、「10万円以上~50万円以下」(20%)、「50万円以上~100万円以下」(17%)、「10万円以下」(12%)の順で続いた。「1,000万円以上」は9%だった。
そこで、貯金をする目的を聞いたところ、「将来のため」が44%で最も多く、「生活費をやりくりするため」(20%)、「いざという時の備え」(14%)の順で続いた。調査では「将来年金がもらえるかわからないから、そのための備えに貯めておきたい」などのコメントもあり、独身OLが将来に備えて堅実に貯金をしている様子がわかった。
投資に積極的な女性も多い。株式会社インヴァランスは、不動産投資に関心のある20歳から39歳の社会人の女性600名を対象に「女性のお金と投資に関する意識調査」を実施し、その結果を6月20日に発表した。調査期間は5月26日から27日。
発表によると、不動産投資に関心のある社会人女性の1カ月の貯金額の平均は6万5,044円だった。現在の貯金額の平均は20代で324万6,277円、30代で773万1,936円、全体の平均は約548万円など、投資に関心を持つ女子は貯金額も多かった。
そこで、マイナス金利の導入を機に、貯蓄と投資に関する考えがどのように変化したか聞いたところ、71.5%が「貯蓄より投資への興味が増加した」と答えた。自分もチャレンジしてみたい憧れの投資先を複数回答で聞くと「不動産投資」が56.3%で最も多く、以下、「株式投資」(57.1%)、「投資信託」(28.3%)、「金投資」(18.2%)が続いた。
このように、不動産投資に高い興味を示す一方、不動産投資をしている人は10.3%だった。不動産投資をしていない理由は、「投資に必要な資金がないから」(36.4%)、「投資に必要な知識がないから」(35.9%)、「投資リスクが気になるから」(17.1%)などの回答が多かった。
将来に不安を持つ女性は堅実に貯蓄をしている様子がうかがえる。さらに、マイナス金利の影響によって、投資にも興味を持つ女性が増えているようだ。