命令 AV業界は新作激減で“冬の時代”突入へ | 日刊ゲンダイDIGITAL>>>
「6月は5本入っていた仕事のうち4本が中止になった」と苦笑するのは20代の企画女優だ。
6月11日、都内のAVプロの社長らが逮捕された。所属女優を無理やりAV出演させて労働者派遣法違反に問われたのだ。7月1日、社長らに罰金100万円などの略式命令が下った。
事件の余波は大きく、AVメーカーやプロデューサーはこぞって撮影を中止。その結果、女優やスタッフの仕事が激減している。問題はAV界の今後だ。業界関係者が言う。
「いま業界が恐れているのが売春防止法。出演料を払ってセックスさせるのだから警察がこの法律で摘発してきたらプロデューサーらはお縄になりかねない。そもそもAVは本番は禁止で、警察が見て見ぬふりをしてきただけ。だから、どこのメーカーも撮影を中止して様子見しているのです」
そうした中、新たな流れが生まれつつある。そのひとつが20歳未満の女優の出演禁止。未成年者の場合、厳密には親の承諾が必要だが、ほとんどの女優は内緒で出演している。18、19歳の女優が出なくなるとロリータファンはショックだろう。
ユーザーが一番気にするのが本番撮影だが、あるAV宣伝マンによると、疑似に移行する可能性が高いという。
「挿入なしの撮影が増えるはずです。今の女優はアヘアヘ言う演技がヘタ。ユーザーも目が肥えているから挿入していないと見抜く。本番が激減すればDVDは売れなくなり、『カリビアンコム』のような海外サイトを見る人が増えるでしょう。レイプや陵辱のほか、醜い男優と絡むブサ男ものみたいな女優が嫌がる作品も減ると思います」
年齢確認を厳しくする動きも出ている。従来は女優が運転免許証やパスポートを提出すればよかったが、今後は本人が出演に同意する姿を動画撮影し、証拠として保管することになりそうだ。
「トラブルに巻き込まれるのを恐れてAVデビューを断念する女性も出てくるはず。女性の数が減れば美人も少なくなる。その一方で“AV出演を強要された”と訴えて賠償金をせしめようとする女が出てくる可能性もあります。あと半年はAVの作品数が激減しますよ」(前出の関係者)
ひとつの事件が男の楽しみを奪いそうだ。
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日刊ゲンダイ 2016年7月5日
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