芸名っぽいのに本名と聞いて驚いた芸能人ランキングを伝えている。1位は、初めて聞くと聞き直したくなるようなインパクトのある、スガシカオ。以下、下條アトム、一青窈、剛力彩芽、オダギリジョーと続いた
芸能人には本名で活動している人もいれば、芸名の人もいますよね。インパクトがあるカッコいい名前や聞き慣れない名前は芸名だと思いがちですが、実は本名だという場合も多いよう。
そこで今回『VenusTap』では、男女501名に「芸名っぽいのに本名と聞いて驚いた芸能人は?」というアンケートを実施。
気になる結果をランキング形式でご紹介します。
■どこで区切るかわからない! インパクト大のスガシカオが堂々1位に
<芸名っぽいのに本名と知って驚いた芸能人トップ5>
1位・・・スガシカオ(11.8%)
2位・・・下條アトム(10.4%)
3位・・・一青窈(ひとと・よう)(9.0%)
4位・・・剛力彩芽(7.4%)
5位・・・オダギリジョー(7.2%)
1位は、初めて聞くと聞き直したくなるようなインパクト大の変わった名前のスガシカオ。
しかもカタカナ表記なので芸名かと思いがちですよね。本名はさすがに漢字で、“菅止戈男”と書きます。
「スガシカオってどこで区切るんだろう。やっぱ菅(スガ)さんだよね……って、それじゃ名前はシカオ!? 鹿男って2度見する勢いで謎」、「スガシカオの名前、本名なのは知っていたけど止戈男って書くの知らなかったわ」と、名前自体に戸惑う人はもちろん、本名の漢字が想像つかないという人も多数。
“止戈男”の由来は、中国の古典に出ている“止戈為武(しかいぶ)”という四字熟語。
“止(し)”と“戈(ほこ)”の2文字を合わせた漢字は“武”。“戈”は争いや暴力を意味する字で、つまり“武”という字は“争い・暴力を止める”という意味があるのです。「争いを鎮める人間になって欲しい」という父の思いから、“止戈男”と命名されたそう。
スガシカオが、暴力とは無縁の人の心に染み入るような音楽を奏でるのは、名前に込められた思いの影響があるのかも!?
■深い思いが込められた、時代を物語る名前・下條アトム
2位には、俳優でナレーターの下條アトムがランクイン。
“アトム”なんて芸名のような名前ですが、単なる流行や思いつきで名づけられたのではありません。その由来には、生まれた時代を物語る実に深~い意味が。
下條アトム生まれたのは第二次世界大戦後すぐ。日本はGHQ占領下時代ということもあり、映画『男はつらいよ』の“おいちゃん”役の俳優としても有名な父親の下條正巳が「今後日本も欧米のように、名前から名乗る時代が来るだろう」と予測。
ならばアルファベットで最初に呼ばれるAから始まる名前が良いという理由と、原子力を意味する“アトム”は「原子力は今後発電など平和のために使われてほしい」という願いから名付けられたとのこと。
ちなみに手塚治虫の名作漫画『鉄腕アトム』(講談社、他)よりも早く名付けられているそうで、父親の先見の明から生まれた時代を先取りした名前でもありました。
■姓は石川県の地名、歌声にぴったり・一青窈
3位には、父親が台湾人、母親が日本人のハーフ歌姫・一青窈がランクイン。
「あ、ハーフだから珍しい名前なのね」と思いますが、“一青”は石川県出身の母親側の姓だとか。同県には“鹿島郡中能登町一青”という地名もあります。
“窈”は父親が付けた名前とのことで、確かに日本ではあまり見かけない字。
“窈”の字は、“穴”と“幼”からできていて“穴が暗く深いこと”を表しています。そこから、同字が持つ意味は“女性が美しく上品、しとやかな様子、奥深くて、薄暗い、静まり返った”とのこと。“女性の美しさの中に性的魅力を感じること”という意味の形容詞、“窈窕しい(なまめかしい)”にも使われます。
単に美しいだけでなく、どこかしっとりした魅力のある一青窈の歌声は、まさしく“窈”の名前にぴったりですね。
■知れば知るほど面白い! 芸能人の名前
4位にランクインした剛力彩芽の“剛力”という名字は全国に12世帯しかないそうで、剛力彩芽本人も「1回で覚えてもらえるのでラッキーネーム」と語り、結婚しても変えたくないほど気に入っているとのこと。
5位のオダギリジョーは、漢字で“小田切譲”と書きます。漢字のまま芸名にしてもサマになるような名前ですが、カタカナにすることでよりインパクトが強く覚えやすいですよね。
漢字の読み方や由来などを知れば知るほどに、その人の“人となり”や歴史を垣間見ることができて、実に興味深いですね。
いかがでしたか? 本名とは思えない名前ばかりで、納得の結果ではなかったでしょうか。今回ランクインした芸能人の名前由来を覚えておけば、雑談の良いネタにもなりそうです。