明石家さんま(61)が司会を務める長寿番組「さんまのまんま」(フジ系)が今年9月いっぱいで幕を閉じることを受けて、またぞろ、さんまの「TV引退説」が取りざたされている。さんまが最初に「引退」を口にした...
明石家さんま(61)が司会を務める長寿番組「さんまのまんま」(フジ系)が今年9月いっぱいで幕を閉じることを受けて、またぞろ、さんまの「TV引退説」が取りざたされている。
さんまが最初に「引退」を口にしたのは2011年7月の「さんまのまんま」でのこと。ゲストだった千原ジュニアに「いつ辞めるんですか」と聞かれて「60歳ぐらいでと思ってるよ、テレビはね」と答えた。その後も「27時間テレビ」(13年、フジ系)、「日曜サンデー」(同、TBSラジオ)などで同様の発言を繰り返していた。
60歳を目前にした14年10月、「TOKIOカケル」(フジ系)でいったんは「60歳定年」を撤回したことがあるが、今年3月の「ヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)でももう一度「定年」を持ち出している。当初は単なるシャレかと思っていたが、発言を検証するとワリと本気でしゃべっている。こんな具合だ。
〈いったん辞めようとした。今お笑いは上が詰まり過ぎてるんで、そこが抜けたら、また面白いテレビ番組ができるはずなんです。やっぱ、面白いテレビ番組を産むためには、そうした方がエエんちゃうんかなぁ〉(「ヤングタウン土曜日」から)
要は「自分やタモリ、たけしがいるので若手が育たない」ということ。さらに、若手が育ってくれば辞めてもいいという発言とも取れる。ではお笑いの若手は育っているのか。芸能評論家の肥留間正明氏はこういう。
「いわゆるビッグ3以外にも、くりぃむしちゅーや爆笑問題、恵俊彰、ウッチャンナンチャンなど番組を任せられるタレントはどんどん出てきてますよね。
また、MCはともかく、今は芸能界全体がお笑いというぐらいの“飽和状態”になっています。ということはひょっとしたら、ひょっとするかも……」
もちろん所属する吉本興業関係者は「そんな話はまったくありません」と全面否定だが、こればかりは所属事務所も把握し切れる話ではないだろう。
現在、さんまは61歳。撤回したのは「60歳定年」というだけで、「定年」そのものを否定したわけではない。さんまの心の中ではいまだにくすぶり続けている可能性は高い。