2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選の初戦が1日に行われ、日本代表はUAE(アラブ首長国連邦)代表と対戦した。
2017年9月まで約1年間続くW杯アジア最終予選がいよいよ始まった。初戦の相手は2015年のAFCアジアカップ準々決勝で敗れたUAE。6大会連続のW杯出場に向け、白星スタートを飾りたいところだ。なお、グループBには両国のほか、オーストラリア、サウジアラビア、イラクが同居。グループ上位2カ国に入れば本大会への出場権獲得となる。
スタメンはGK西川周作(浦和レッズ)、DF酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、吉田麻也(サウサンプトン)、森重真人(FC東京)、酒井高徳(ハンブルガーSV/ドイツ)、MF長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)、大島僚太(川崎フロンターレ)、香川真司(ドルトムント/ドイツ)、本田圭佑(ミラン/イタリア)、清武弘嗣(セビージャ/スペイン)、FW岡崎慎司(レスター/イングランド)の11名。なお、長谷部はこの試合が代表通算100試合目。また、大島は日本代表デビュー戦となった。
試合は序盤から日本がボールをキープして攻める一方で、UAEはカウンターからチャンスを作る。5分、オマル・アブドゥルラフマンの落としを受けたハミス・イスマイールが右足ダイレクトで狙ったが、ここはGK西川がしっかりとキャッチした。
一方、日本は12分に右サイドで酒井宏が倒されてFKを獲得する。清武が右足で高いクロスを入れると、鋭く曲がって落ちたボールをファーサイドの本田がヘディングシュート。これがゴールネット左隅を揺らし、日本が最初のシュートで先制に成功した。
UAEは先制を許したものの、次のチャンスをしっかりと生かす。20分、UAEがカウンターからチャンスを作ると、ペナルティエリア手前でFKを獲得。キッカーのアハメド・ハリルが右足で直接狙うと、壁を越えたボールがゴール右に飛ぶ。GK西川が反応したが、ボールは手とクロスバーに当ってゴール右上に決まり、UAEがすぐに同点とした。
26分、酒井高が左足でアーリークロスを供給。ゴール前に走りこんだ本田が頭で合わせたが、ここはGKハリド・エイサがなんとか弾き出す。こぼれ球に香川が反応したが、当たりそこねたシュートは惜しくもゴール右に外れてしまった。このまま1-1でハーフタイムを迎えた。
UAEは後半開始からアブデルアジズ・サンクールに代え、ワリド・アッバスを投入した。後半開始早々にゴールに迫ったのは日本。49分、エリア手前でボールを受けた大島がミドルシュートを狙ったが、ここはGKエイサがなんとか反応してCKに逃れた。
日本がチャンスを逃した一方で、UAEは再びチャンスをものにする。52分、イスマイル・アルハンマディがドリブルでエリア内左に進入すると、一度はボールを奪ったものの、こぼれ球をアルハンマディに拾われる。DF3人で囲んでいたものの、ここで大島がアルハンマディを倒してしまいUAEにPKが与えられた。キッカーのハリルは冷静にチップキックでゴール中央に決め、UAEが試合をひっくり返した。
日本は62分に清武を下げて宇佐美貴史、66分に岡崎を下げて浅野拓磨を投入した。その後も日本が攻めこんだが、なかなか決定機を作れない。75分には大島を下げて原口を投入し、さらに攻勢を強める。78分、日本は右サイドの酒井宏がアーリークロスを入れると、本田が頭で落として浅野がボレーシュートで狙った。ボールはゴールラインを越えたかに思えたが、主審はGKエイサが弾き出したとしてノーゴールの判定。なかなか追いつくことができない。
終盤は吉田を前線に上げてパワープレーに出る場面もあったが、なかなかゴールにつながらない。90分、エリア手前右で本田からパスを受けた原口が、キックフェイントから左足でシュートを狙ったが、ボールは枠を大きく外してしまった。日本は最後まで同点に追いつくことができず、1-2で初戦を落とした。日本がW杯最終予選のホームゲームで敗れるのは、1997年9月28日の韓国戦以来約18年11カ月ぶりのことだった。
2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選の初戦が1日に行われ、日本代表はUAE( - Yahoo!ニュース(SOCCER KING)