東京から飛行機で5時間ほどで行ける、マカオ。成田空港約3つ分の面積しか持たない中国の一つの行政区ながら、1999年まで続いた旧ポルトガル領時代の華やかな世界遺産と、ラスベガスをしのぐカジノを目的に、…
「ずばり、オンナです。高級ホテルのワンフロアがまるまるソープなんてことも珍しくないほど、女遊びには事欠かないのがマカオ。ちなみに、ソープと言っても日本とはシステムが異なり、まずは、ジャグジーや休憩室が完備された大浴場へ入り、女の子の"ショータイム"を楽しむ。その後、プレイルームへ行くんです。日本のソープもいいですが、マカオでは1万~3万円で派手に遊べます」(現地事情通・T氏)
世界中から人が訪れる都市とあって、遊べる女の子もさまざま。ロシア、ベトナム、タイなど多国籍な女性陣が相手を務めてくれるが、T氏によると、最近、セレブ向けのあるサービスが、富裕層の間で注目されているという。
「なんと、日本人AV女優を抱けるっていうんです。普通、マカオでは金髪のロシア人が値段が最も高く、アジア系は値が落ちる。ところが、日本人は別格。特に中国では日本人AV女優は爆発的な人気を誇っていて、金持ちたちが、こぞって彼女たちを抱きに来ているんですよ」(前同)
日本のセクシーアイドルが異国で売春……。
そんな衝撃情報を確かめるべく取材を進めた本誌は、マカオへのAV女優の斡旋を依頼されたというAVプロダクション幹部N氏との接触に成功した。「それは本当の話」と断言したN氏は、匿名を条件に、そのシステムを教えてくれた。
「まず、現地で金持ち客を何人も抱える"中国人ママ"が、現地のコーディネーターに女の子の手配を依頼。すると、そのコーディネーターから日本のコーディネーター経由で、我々のようなAVプロダクションや女の子を抱えるスカウトマンに、話が持ち込まれるんです」(N氏=以下同)
言葉の通じない男性相手の非合法売春は危険な行為に思えるが、女の子には、どう説明するのだろうか?
「彼女たちの不安をなくすための"売春のしおり"を事前に渡すんです」
そう言って、N氏が見せてくれた書類は、ファンシーなキャラクターが売春について説明するもの。小学生が遠足前に先生から渡される"しおり"を想起させるような内容と、何度も「安全なお仕事」とアピールする点が、いかにも怪しげである。
その〈マカオ高級ホテルでのVIP接待のお仕事〉と題された書類の中身の一部は以下のとおりだ。
《希望出勤日数は最低10日間からだよ》
《最低のギャラを保証するね( 10日間なら50万円)》
《航空券、5つ星ホテル宿泊、食事代はすべて無料》
《待機時間は夜20時~翌朝までなんだ♪》
《待機中も行動は自由。仕事が入ったらハイヤーでお出迎えしてくれる》
《1人1絡みのみ、2絡み以上は追加ギャラあり!》
《生ハメ、薬物、SM、アナルなどはNGだよ》
《日本語堪能な現地マネージャーが帯同するんだ♪》
こうした"職務内容"に加えて、マカオの空港案内、持ち物リストなどが詳細に記されている。
1日で5人の客がつくことも
N氏は以前、実際に、このしおりを持って現地に行ったAV女優・A美から体験談を聞いたという。彼女は、単体女優。愛らしい童顔と巨乳&エロテクのギャップで、日中両国でかなり人気のトップ女優だ。
「A美の話では、"注文"が入ると、顧客が待つホテルの一室へ移動。一緒にシャワーを浴びて、ベッドでマッサージをしてからプレイするそうです。時間は1人あたり2時間だそうです」
ただ、「A美がマカオにいる」との情報がセレブ間で流れると、途端に予約が殺到。1日に5人を相手にする日もあったという。
「なかには北京から急遽、駆けつけた人もいた。彼は、A美のDVDをずらりとテーブルに並べた状態で部屋で待っていて、お気に入りのシーンをいくつも再現させたそうですよ」
彼女のような有名女優ともなると、保証される最低ギャラも10日で200万円を超えるというが、さほど有名ではない子でも需要があるという。
「そんな子の出演DVDを客に鑑賞させたあとに本人とご対面、即プレイというコースがある。"世間に知られていない美女を発掘した"との達成感が、セレブたちの気持ちをくすぐるようです。と言っても、日本では人気がある子たちばかりなんですけどね」
リストを見ると、抜群のスタイルが売りのB子や熟女ファンから強く支持されるC子など、確かに日本では有名な子ばかり。実は最近、N氏はコーディネーターから、新しい話を持ちかけられたという。
「それは、金持ちの中国人連中を日本に呼んで、AV女優たちと遊ばせるツアーです。海外で商売させるのは安全面で不安だから断ってたけど、国内ならありかな。チャイナマネーはうなってるワケだから、これを取りにいくのはビジネスマンとして当然」
女と金を巡る欲望は、国境を越えて渦巻いている。