それが評価の全てではないとわかっていながら、テレビ業界が一喜一憂し、視聴者が指標の一つにしている「視聴率」。そして、その視聴率を大きく左右するのが登場する有名美女たちだ。今回、全国20~49歳の男性600人を対象に「アイツが出ていたらチャンネルを変える」という“マイナス視聴率有名人”を調査した。
あらかじめ選出した100人の中から5人を選択する形式で、貫禄とも呼べる165票を獲得、ぶっちぎり1位となったのが沢尻エリカだった。出演していた「ようこそ、わが家へ」(フジテレビ系)の最終回では、視聴率15%を記録しただけに意外な結果だが、芸能事情に詳しいテレビ誌ライターはこう分析する。
「最近の沢尻は、男性からの支持を捨てたように見えます。昨年主演したドラマ『ファースト・クラス』(フジテレビ)は、今どきこんな編集部はないと思えるほどバブル臭のする出版社が舞台でした。女性は憧れるかもしれませんが男性は見向きもしません。『ようこそ──』は、嵐の相葉雅紀が主演ということで女性視聴者が多かったため、沢尻も受け入れられやすかったのでは」
これだけ男性からのアンチを抱えながらヒロインでいられるのは、同数以上の女性ファンがいるからなのだろう。
2位のAKB48(144票)をはじめ、3位HKT48(127票)、5位SKE48(109票)、8位NMB48(97票)と、48グループが上位を占めた。大人数であるがゆえの「顔と名前が一致しない」「みんな同じにしか見えない」という意見、出演するテレビ番組が多いゆえの「見飽きた」という意見が多かった。
4位の安達祐実(118票)には、「子役のイメージしかないので大人の体が合わない」など、昨年秋に公開された主演映画「花宵道中」でのセクシー艶技に拒否反応が集中している。コラムニストの尾谷幸憲氏が語る。
「もともとのイメージとのギャップもありますが、映画公開に合わせて発売したセクシー写真集のカメラマンと、その後に再婚したんです。ファンに見せるカラダのはずが、実は好きな男の前で見せた姿だった。そのナマナマしさで引かれてしまったのだと思います」
6位に入ったのは壇蜜(108票)だ。「色気を売りにしすぎている」という意見がある一方で、「脱がなくなった」という切実な声も。
「セクシーグラドルとして登場し、今ではコメンテーターもこなす文化人の顔も見せています。そのマルチな才能が鼻に付く人がいるのでしょう。特にグラビアを見ていた男性陣には『俺たちは踏み台か!』という思いがあるんです」(芸能評論家・三杉武氏)
壇蜜の最近の仕事はドラマ、雑誌連載、ディナートークショーなど。また妖艶なグラビアを披露してほしいものだ。
7位にはモデルで女優の水原希子(101票)がランクイン。水原といえば昨年末、「インスタグラム」で際どい股間写真を投稿。批判の声が集まるも「これはアート」と言ってのけ、騒動となった。さらに4月期のドラマ「心がポキッとね」(フジテレビ系)ではヒロインを務めるも、視聴率が打ち切り危険水域にまで落ち込むなど、イメージダウン続きだ。
9位の芹那(92票)には「声が受け付けない」「テレビの世界に残りたいという必死感が痛々しい」、10位遠野なぎこ(88票)には「ビッチを売りにするのは最低」と、いずれもバラエティ番組で見せる素顔に見苦しさを感じているようだ。
「昨今のバラエティ番組で見る女性タレントはリアクションが大きく、バカな姿や性格の悪さをさらすなど、マイナス要素を見せる扱い。視聴者もバカではないので、それがテレビ用のキャラクターなのはわかっていますが、あれだけ執拗にアピールされると嫌な印象にもなりますよ」(前出・尾谷氏)
ちなみに、矢口真里は16位(60票)。当然というべきか、意外に低いというべきか。「人として恥ずかしすぎる行為」「既婚の男性なら(見たくないのは)当然では?」など、コメントはどれも痛烈だったが、
「僕は、華麗なる復活と見ています。当面、人気が上がることはありえないので、どうせならこのまま嫌われ続けて、この手のランキングの1位を独占してほしいですね」(前出・尾谷氏)
好かれぬなら、いっそ嫌われるが芸の道。よくも悪くも、名前があがるうちが華なのだ。
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