「なぜ今、カレー?」「いつまで持つのか」――。22日にオープンした、EXILEのリーダーHIRO(4…
「なぜ今、カレー?」「いつまで持つのか」――。22日にオープンした、EXILEのリーダーHIRO(47)が代表を務めるLDHグループが経営のカレー店「井上チンパンジー」に心配する声が相次いでいる。
EXILEの本拠地、東京・中目黒の高架下再開発プロジェクトの1店舗として出店。家賃は坪単価5万+歩合と高額なため、20坪でも月100万円以上だという。店舗開発を手掛ける不動産業関係者がこう言う。
「相場だと坪3.5万から4万円、高架下となると1万円は下がるのが普通なので、かなり強気な家賃です。ほとんどはアンテナショップで、話題性を振りまいたらさっさと撤退するんじゃないでしょうか。採算を取るなら、カウンター席とテークアウトでさっと食べられる店で、回転率を上げるしかないでしょう」
「井上チンパンジー」のメニューは、「生姜焼きカレー」850円、生姜焼きとハンバーグがのった「デラックスカレー」950円と、ファストフードとしてはかなり高めの価格設定だが、カウンター席にテークアウト専用窓口付き。まさに採算ベースのセオリーにのっとっている。
■タレント店でカレーは鬼門
だが、芸能や音楽など“本業”だけでなく、飲食にも手を広げまくっているLDHについてはネガティブな情報も多い。昨年3月期の売上高は350億円を誇るが、ブラック企業体質やレコ大の1億円買収疑惑などが週刊誌でやり玉に挙がるなど、イケイケ経営の裏のベンチャー気質を問題視する声も強いのだ。
「突然に世界戦略を発表したり、会社としてのビジョンに一貫性がない。風呂敷を広げるばかりなのです。つまり、お金と勢いはあるけど、財務や経営のプロがいない」(業界関係者)
そんなLDHに対して「カレーは鬼門ですよ」と芸能評論家の肥留間正明氏がこう言う。
「その昔、タレントショップブームの頃、ビートたけしが『元気が出るテレビ!!』で名義貸しでカレー店をやっていましたが、早くに傾き、訴訟問題に発展しました。カレーは提供するのに手間がかからず楽だと考えがちですが、家でも作れるだけに、なかなか財布のひもが緩まない。売れない若手かOBが店に立つとかしないと、集客は難しいのではないでしょうか」
代表のHIROは、妻の上戸彩との離婚情報まで流れるなど身辺がざわついている。家庭も経営もかなりの“辛口”評判のようだ。