人工甘味料のアスパルテームに、驚きの研究結果が発表された。アスパルテームは、肥満を予防する働きを阻害することが分かった。メタボリックシンドロームを加速させる危険性があると研究者は指摘
・人工甘味料のアスパルテームに、驚きの研究結果が発表された
・アスパルテームは、肥満を予防する働きを阻害することが分かった
・メタボリックシンドロームを加速させる危険性があると研究者は指摘
ところが、このほどマサチューセッツ総合病院(MGH)の研究チームは、健康によいと謳われているアスパルテームについて、NRC Newsで驚きの研究発表をしました。というのは、アスパルテームを摂取すると、ダイエットが進むどころか、かえって健康には悪影響かも!ということ。
同研究では、実験用マウスを4グループに分けて、アスパルテームがおよぼす影響をテスト。高カロリーの食事を与えつつ、アスパルテーム入りの水を飲んだグループと、通常の水を飲むグループを設けました。すると、4週間の実験期間の終わりに、アスパルテーム入りの水を飲んだマウスたちは、通常の水を飲んでいたマウスたちよりも体重が増え、高血圧や血糖値の上昇をはじめとする悪い健康状態が目立ちました。別に通常の食事を与えた2グループは、アスパルテーム入りの水を飲んでも、通常の水を飲んでも、あまり健康状態に差は見られなかったんだとか。
同研究チームを率いた、MGHのRichard Hodin博士は、Science Daily上でこのようなコメントを発表しています。
”アスパルテームのような甘味料は、体重を減らしたり、メタボリックシンドロームの症状を改善したりできることを目指して開発が進められた。しかしながら、数々の臨床試験および疫学研究データから、実際には想定されたような効果はなく、かえって悪影響をおよぼす可能性もあることが判明している。”
今回の実験でマウスが摂取したアスパルテーム入りの飲料は、人間でいうならば、毎日3.5本のダイエットコーラ缶を飲み続けることに相当するようですね。砂糖が入っていない健康的な飲み物と思って、わざわざダイエットコーラのような製品を選び続けても、ほとんど健康面でメリットはなかったりするのかもしれませんよ~。
Hodin博士は、アスパルテームが、肥満を予防する働きをするIAP(腸アルカリホスファターゼ)を阻害してしまうことを発見。さらには、血中のTNF-αを増やし、メタボリックシンドロームを加速させる危険性があると指摘しています。ダイエットコーラのダイエット効果を信じて飲み続けていた人が、どれほど本当に存在するのかは謎ですが、衝撃の研究発表を受けて、騙されたと感じた北米の消費者たちによる訴訟にまで発展していくことだって考えられますよね。