匿名さん
「ブラック部活」親が子を追い詰める問題も 自分の経験押し付け「部活ひとつ続けられないで社会に出たらどうするの!」
暴言や長時間練習などで生徒を追い詰める「ブラック部活」が問題になっている。岐阜県の高校球児が炎天下の中100本ダッシュさせられ、重度の熱中症で搬送されたニュースは記憶に新しい。ところが、指導者だけではなく、子を守る最後の砦であるべき親さえも、さらに子どもを追い詰めることがあるという。 9月7日放送の情報番組「ノンストップ!」(フジテレビ)では、「ブラック部活」特集していた。部活の悩みを抱える中学生の再現VTRで、「辞めたい」と打ち明けた我が子を母親が厳しく叱責する場面があり、見ていて辛くなった。(文:篠原みつき) 運動部経験者の親「部活が厳しいのは当たり前でしょ!」 その一言が追いつめているかもしれません 中学2年生のA君は、中高とバドミントン部でキャプテンを務めた母親の奨めで、中学生からバドミントン部に所属。競技自体は楽しかったが、同級生がレギュラーに選ばれる中、補欠にもなれなかった。 厳しい練習について行けない、レギュラーになれない生徒は、「ダメなやつ」と攻撃の対象になることがある。A君はレギュラーの生徒からバカにされ雑用を押しつれられたが、顧問の先生は見て見ぬふり。「なんのためにやっているのか分からない」と苦しみに耐える日々だった。 ある日母親がA君の異変に気付き問いただすと、涙ながらに「辞めようと思ってるんだ」と告白した。ところが母親はこう言って息子を厳しく責めてしまう。 「部活が厳しいのは当たり前でしょ!」「母さんのころだって、周りは全員ライバルよ!」 「部活ひとつ続けられないで、社会にでたらどうするの!?」 A君のSOSは受け入れられなかった。それだけでなく、弱気になっているA君のためにと、母親は顧問に指導の強化を頼んだ。練習量も雑用も以前より厳しくなり、追い込まれたA君は不登校になってしまったという。母親の言動は完全に裏目に出てしまったのだ。 「親の部活経験の押しつけ」と「少子化で我が子主義が加速」 『部活があぶない』(講談社)の著者である、教育ジャーナリストの島沢優子さんによると、親による部活ブラック化の背景には、親の「部活経験の押しつけ」や、少子化で「我が子主義」が加速している状況があるという。 自分の子どもがレギュラーであれば、問題を指摘されても「そのままでいい」となりがちで、改善が難しいのも特徴だ。
■運動部経験者の親「部活が厳しいのは当たり前でしょ!」
「部活が厳しいのは当たり前でしょ!」「母さんのころだって、周りは全員ライバルよ!」
「部活ひとつ続けられないで、社会にでたらどうするの!?」
それだけでなく、弱気になっているA君のためにと、母親は顧問に指導の強化を頼んだ。練習量も雑用も以前より厳しくなり、追い込まれたA君は不登校になってしまったという。
■「親の部活経験の押しつけ」と「少子化で我が子主義が加速」
親による部活ブラック化の背景には、親の「部活経験の押しつけ」や、少子化で「我が子主義」が加速している状況があるという。
自分の子どもがレギュラーであれば、問題を指摘されても「そのままでいい」となりがちで、改善が難しいのも特徴だ。
■ブラック部活かどうか判断するポイント
・部活の休みが決まっていない
・練習試合に行くと生徒に笑顔がない