野村沙知代さんが死去 プロ野球の元監督・野村克也氏の妻

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27

匿名さん

>>26
「ホテルの通用口から出てきた芳枝を見て驚きましたよ。久しぶりに会ったら、
派手な洋服を着てすっかりアカ抜けてたし、あの時代に化粧にマニキュアまでしてた。
しかもいつの間にか英語まで話せるようになってたんだからね」

沙知代は第一ホテルの厨房で皿洗いの仕事をやっていると語り、
信義たちのリュックにチョコレートやコーラを詰め込んでくれたという。
当時の日本人にとってはめったに手に入らない食べ物ばかりである。

こうして沙知代から手紙が届くと、上京して会いに行くというパターンが何度も繰り返されたのだが、
時には沙知代がGIに肩を抱かれて通りを歩いている姿を見ることもあったという。

いったい、家出娘だった沙知代はこの街で、何をして暮らしていたのか。
実は、この空白となっている東京での生活こそ、まさに野村沙知代が自分の過去から消し去ろうとしていた時代なのである。
沙知代の実弟は、本誌の質問にはっきりこう答えてくれた。

「芳枝がやってたのは、当時『バンパン』って呼ばれてた職業だ。
皿洗いのアルバイトをしながら、ホテルの回りにいる米兵相手に商売してたんだ」

野村沙知代は、まさに体ひとつで戦後の東京を生き抜いてきたというのだ。
しかも、この生活は5年近くも続いたというのである。
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