匿名さん
柔軟剤などの「香害」で体調不良、学校現場の制汗剤でも発生…消費者団体が強い危機感
柔軟仕上げ剤や制汗剤、除菌スプレーなどの強い香料によって体調が悪化する「香害」。NPO法人「日本消費者連盟」(日消連)が2017年の夏、2日間にわたって「香害110番」を実施したところ、全国から213件もの相談...
――わずか2日間の窓口開設にもかかわらず「香害110番」には多くの相談が寄せられました。相談者はどのような苦しみを訴えていましたか
「症状は多岐にわたります。香りを嗅いでくしゃみや涙が出るだけではなく、頭痛や全身の倦怠感など様々な症状が出ているようでした。長期にわたって体調不良が続き、家事や育児がしにくくなったり、会社にいても仕事ができなくなったりするなど日常生活に深刻な影響が出ている人もいました。
――「香害110番」開設前後から、香害についての報道が相次ぎました。ここまでの反響は想定されていたのでしょうか
「相談は2日間限定で受け付けていたのですが、終了後も多数の相談が届き、累計で400件はあるかと思います。ここまでの反響があったのは、これまで香害に関する相談先がなかったからでしょう。香害に悩む人はマイノリティではないと感じましたし、40社以上のマスコミから取材を受けるなどの反響の大きさからも、社会問題であることを実感しました」