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中国メディアの環球網は6日、広東省広州市の地下鉄では2017年に女性専用車両が設けられたが、多くの男性がお構いなしに乗っていると紹介する記事を発表。「日本も同様」と主張した。
中国メディアの環球網は6日、広東省広州市の地下鉄では2017年に女性専用車両が設けられたが多くの男性がお構いなしに乗っていると紹介する記事を発表。「日本も同様」と主張した。
同件は、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が4日付で報じたことで改めて注目された。ニューヨーク・タイムズは、女性専用車両に乗り込む男性客が多いことについての、女性客側による「非文明的だ」などの不満を紹介すると同時に、ラッシュ時に地下鉄が混雑しすぎることや、地下鉄会社側の女性専用車両についての広報が徹底していないことも原因などとする見方を示した。
記事はさらに、地下鉄会社が女性専用車両について、法律で定められたものでなく、男性客に対して「女性を尊重する概念」を示したものと説明したと伝えた。
環球網は、広州市地下鉄の女性専用車両について、同省深セン市の地下鉄と共に、車内における女性の性的被害を防止するために2017年に始まったもので、同様の問題に悩む日本などの対策を参考にしたと紹介。
女性専用車両に大量の男性が乗り込む問題については、中国でも「女性専用車両に乗っていた乗客は38人で、うち26人が男性だった」「乗降客が多い駅ではラッシュ時に女性専用車両に乗れない女性客がしばしば発生する」などと報じられていたという。
環球網は女性専用車両の運用について、日本も「同病、相哀れむ」の状態であり、「法律による強制力がないので、男性が勝手に女性専用車両に乗り込むことが早い時期から未解決の問題になっている」と紹介した。
日本では、「女性専用車両は男性差別だ」とする反対活動があり、同活動に対して反発する動きもある。環球網は日本における女性専用車両についての対立を曲解した可能性がある。