民放キー局完全制覇の“日替わりマツコ”誰もが一緒に仕事をしたがる理由とは?

民放キー局完全制覇の“日替わりマツコ”誰もが一緒に仕事をしたがる理由とは?

2コメント

このトピックをブックマーク

いいね! LINEで送る ブックマーク メールで送る
1

匿名さん


民放キー局完全制覇の“日替わりマツコ”誰もが一緒に仕事をしたがる理由とは?

 180センチ、140キロの巨体がマイクを手に迫ってくる迫力は、さすがに凄まじかった。 タレントのマツコ・デラックス(45)が19日から6月10日までテレビ東京の特別番組5つに立て続けに出演する「無理矢理、マツコ。テレ東【芸能】
 180センチ、140キロの巨体がマイクを手に迫ってくる迫力は、さすがに凄まじかった。

 タレントのマツコ・デラックス(45)が19日から6月10日までテレビ東京の特別番組5つに立て続けに出演する「無理矢理、マツコ。テレ東に無理矢理やらされちゃったのよ~」の取材会がこのほど、東京・天王洲スタジオで行われた。

 この日収録されたのは、5番組のうちの一つ、クイズ形式の番組「マツコがマネーをあげたいクイズ」(22日・深夜0時12分放送)。番組スタッフが街で見つけてきた素人親子、山田勝巳(52)率いる「SASUKE軍団」、女優・有村架純(25)の姉でタレントの有村藍里(27)の3組を相手にたっぷり「共演者いじり」の妙技を見せつけたマツコは、3時間に及んだ収録後、待ち構えた約30人の記者の前に現れた。

 「みんな、テレ東のことを勝手にすごく良く思ってるのよ。『池の水抜く』とかさ~」と、まずはプロデューサーを横目に毒舌全開。今回が2011年1月以来、7年ぶりのテレ東の番組出演。現在、月曜の「月曜から夜ふかし」から土曜日の「マツコ会議」まで民放キー局の番組プラス東京MX「5時に夢中!」の計8番組にレギュラー出演中。見ない曜日がない超売れっ子は、長時間収録の疲れも見せず、「ユルいのじゃなく、激し目な質問ちょうだい!」とシャウト。「こっちから行くから!」と、質問した記者にマイク片手に突進するサービス精神を見せつけた。

 「(番組収録での)1回の出会いというのを大事にしたかったんですよ。いつか、私は誰かに刺されるの。1個の番組を作り上げるのに、ああでもない、こうでもないと、スタッフとケンカしながら作り上げているわけですから。人任せでやれないタイプなのね」という言葉に記者魂がうずいた。だから、どうしても聞きたくなった。

 「画面で見ない日はない“日替わりマツコ”状態だが、体は保つのか?」―。そう聞こうとした頭の中には、現在のマツコ同様、鋭いテレビ批評、いや文化批評で時代の寵児となったものの、2002年、39歳で虚血性心不全のため急死した消しゴム版画家でコラムニストのナンシー関さんの存在があった。

 マツコ同様、巨体で有名だったナンシーさんも時代に消費され、過剰な仕事ぶりで命をすり減らした―。ナンシーさんのファンだった私は、勝手にそう思っている。もともとは編集者だったマツコも、横田増生さんの著書「評伝ナンシー関」の帯に「アタシ、こんなにも命をすりへらして仕事できないな」と、共感を覚える文章を寄せていたのを覚えている。

 だからこそ、「ハードスケジュールの中、体調面は大丈夫なのか?」―。この質問だけはしたかった。

 しかし、相手は1枚も2枚も上手だった。「報知の中村です」と名乗ったとたん、「報知新聞はダメです」とピシャリ。ニヤリと笑った後、「じゃあ、いいわよ。聞いても」と言われたので真剣に質問すると、「そこで『今年のジャイアンツはどうですか?』って聞くのよ。報知なのに、なんで分からないのよ」とイジられた後、「そういう仕事じゃないよね、ごめんね」と一言。

 やっと、「私、テレビ以外の仕事してないから。結構、そんなにハードじゃないよ。ほら、グラビアの女の事務所とかだとイベントとかいっぱいやらなきゃいけないけど、ウチは地味~な会社なんで。テレビの仕事だけやってるだけだから。そんなにハードじゃないのよ」。こちらの聞きたかったことを、きちんと答えてくれた。

 図に乗って、「今日の収録を見ると、ものすごいテンションで現場を盛り上げているから(疲れないのかなと思って)…」と、さらに聞くと、「バカにしてんの?」と周囲を爆笑させた後、「やっぱり、報知って、こういうやり口なの? 私が原(辰徳)監督の親戚だったら、こんな扱いじゃないのか?」と一同爆笑のコメント。こちらの社名をイジって、会見を盛り上げてくれた。

 それでも、最後には「ありがとう、ありがとう」と頭を下げる人に対する丁寧さ。そして、奥深いサービス精神。各テレビ局の作り手の誰もが一緒に仕事をしたがる理由が分かったと同時に1週間に8つの番組を自らのトークで回し続けるテレビ業界のモンスターの手の平の上で転がされた―。「お疲れ様でした~、こんな僻地まで。いやよね、テレ東って」と最後まで毒を吐きながら引き上げていく大きな背中を見ながら、そう思った。でも、それは、全然いやじゃない、とても幸せな時間だった。(記者コラム・中村 健吾)
0
+1

名前全8文字マデ

本文必須全4000文字マデ

※本文にサイトurlや画像urlを貼りつける事も可能です

画像5MBマデ

コメントを投稿

このトピックを見てる人に人気

今日の人気トピック

新着トピック