匿名さん
「私は発達障害についての専門的知識は乏しいので、絶対に正しい診断とは言えませんが」と断ったうえで、「あなたには何らかの発達上の問題があるとは思えません」と告げると、これまで経験した限りではすべての女性は失望の表情を見せたのだ。「あなたは発達障害です」と言ってほしい女性たち…完璧主義の生きづらさ | 週刊女性PRIME [シュージョプライム] | YOUのココロ刺激する
現在、発達障害の専門外来では、予約から診察まで3か月待ちは当たり前といった状況が続いているという。わが子の行動やコミュニケーションに不安を抱く親たち、また仕事や人間関係の尽きない悩みに原因を求めるおとなたちが列をなしている。
「えっ、そうなんですか。私、ADDじゃないんですか。アスペルガーでもない? そうか……」
最初はその失望の意味がよくわからなかった。「障害の可能性は低い」と言われて、なぜがっかりするのだろうと思っていた。
しかし、何人かに話を聴くうちに、そのわけがわかった。やや厳しい言い方をすれば、彼女たちは自分が思うどおりに整理整頓や書類の提出ができないのは、「自分のやる気や性格のせいではなくて、障害のせい」と思いたがっているようなのだ。
「じゃ先生。私が“片づけられない”のは何のせいなんですか? 病気や障害じゃないとしたら、やっぱり私がだらしないからだとおっしゃりたいのですか?」と怒り出す人もいた。