「35歳なのにまだ夢を追ってる夫が嫌いになってきた」妻の怒りに注目集まる

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匿名さん



「35歳なのにまだ夢を追ってる夫が嫌いになってきた」妻の怒りに注目集まる 日本の研究職の不遇をあぶり出す結果にも

いつまでも夢を持ち続けるのは素晴らしい。しかしそれが一家を支える世帯主だった場合、そう美しい話ではなくなる。9月、はてな匿名ダイアリーに「35歳なのにまだ夢を追ってる夫が嫌いになってきた」とのエントリーがあり注目を集めた。 投稿者である妻は、7年かけて博士号を取得した夫が1年契約の年収が低いポストを選んできたことに激怒。 「私は妊娠した時、会社に迷惑もかけてポストを降りた」 「自分のキャリアを台無しにして子供を産んだし、育ててる」 と叫ぶように書いている。(文:篠原みつき) 夫は「自分のことをやる時間がなくなるから」という理由で非正規雇用 「35歳なのにまだ夢を追ってる夫が嫌いになってきた」 妻は、私だけが犠牲になっているという苦い思いを噛みしめながら生きているようだ。出産のとき命に係わるトラブルを経験し、夫には「そろそろ将来のことを考えて欲しい」と必死にお願いしたという。しかし夫は、「自分のことをやる時間がなくなるから」という理由で、非正規雇用のままのようだ。 投稿は、始めこそ「夫は…」と第三者に説明する口調だったものが、やがて「お前」と直接なじるようにヒートアップしている。まあ、妻の怒りと悲しみはよくわかる。自分はやりがいのある仕事を諦めたが、子どもの将来のために仕事を辞めるわけにもいかないという、切実な思いがあるのだ。 ところが夫は、おそらく自身の研究のために、妻いわく「楽な仕事」を選んだ。研究者として真っ当な姿勢だが、妻にしてみればそれが「いい年をして夢を追ってる」ということになる。 この投稿にブックマークには800以上つき、様々なコメントが寄せられた。多いのは「何故子供を作ったのか、結婚したのか」という非難や、結婚に対する後ろ向きの感想だ。だが、今さらそれを責めても仕方ない。コメントには、 「女性が犠牲になりがちなのは不幸だなと思う。それにしても日本で博士の人はほんどだめだからやめなされ(自分を見ながら)」 「大学での研究職を続けるという事がこの扱いというのが今の日本の状況をまさに現しているリアルな文章」 といった指摘も見られた。 「日本の科学は空洞化する」危機的状況をあぶり出す結果に 夫が何を研究しているかは不明だが、35歳は研究者とすれば若手のほうだろう。研究は何年も先を見据えて取り組んでいるはずで、成果がすぐに出るとも限らない。
投稿者である妻は、7年かけて博士号を取得した夫が1年契約の年収が低いポストを選んできたことに激怒。

「私は妊娠した時、会社に迷惑もかけてポストを降りた」
「自分のキャリアを台無しにして子供を産んだし、育ててる」

と叫ぶように書いている。

妻は、私だけが犠牲になっているという苦い思いを噛みしめながら生きているようだ。出産のとき命に係わるトラブルを経験し、夫には「そろそろ将来のことを考えて欲しい」と必死にお願いしたという。しかし夫は、「自分のことをやる時間がなくなるから」という理由で、非正規雇用のままのようだ。
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