匿名さん
口唇ヘルペスを引き起こすことで知られる単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)は、アルツハイマー病に関与するウイルスの一種であると考えられています。HSV-1は幼児期に多くの人々に感染し、末梢神経系の脳および脊髄以外の神経系の一部に休眠状態で潜伏します。HSV-1に感染した人がストレスを受けると、ウイルスが活性化し、口唇ヘルペスなどを引き起こす原因となります。アルツハイマー病はヘルペスウイルスが原因であることを裏付ける研究論文が発表される
by Samuel Zeller世界中で3000万人以上が苦しむといわれれるアルツハイマー病は、適切な治療法が見つかっていない認知症のひとつです。そんなアルツハイマー病にヘルペスウイルスが関与しているという研究結果は古くから存在するのですが、新たに、ヘルペスウイルスがアルツハイマー病の原因となっていることを裏付けるような研究結果が公表されています。
最新の研究ではこのHSV-1がアミロイドβのような異常なタンパク質を蓄積させることが発見されています。脳内でこれらのタンパク質が蓄積することはアルツハイマー病の特徴のひとつであるため、研究チームはHSV-1がアルツハイマー病の主要な寄与因子であると考えているわけです。
これらの研究結果から、抗ウイルス薬がアルツハイマー病患者の治療に役立てられる可能性も示唆されています。