セルフレジに戸惑う高齢者が発したひと言でふと我に返った話

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匿名さん



セルフレジに戸惑う高齢者が発したひと言でふと我に返った話│NEWSポストセブン

 人手不足を補い、効率化を目的として、様々な場所で自動化がすすんでいる。大手チェーンを中心にすすむ「自動会計レジ」(セルフレジ)に対しては、高齢者を中心とした使い方に馴染めない客をめぐって様々な角度か…
別のスーパーでも「自動会計レジ」をめぐる高齢者トラブルが後を絶たないと、同スーパーのマネージャーが解説する。

「やり方がわからない、こう(自動化を)して我々をいじめるのか、という高齢のお客様からのご意見は多いです。その都度、従業員がご説明に当たらせていただいており、お客様が“買えない”という事態は発生していないのですが、一方で別のお客様から“高齢のお客様を自動会計レジに並ばせるな”などといったご意見も頂戴しており、こちらとしてはその都度フレキシブルに対応するしかないのが現状です」(スーパーマネージャー)

***中略***
筆者が自動会計機で会計を済ませ、商品をレジ袋に入れていたところ、やはり会計機の使い方がわからないという高齢女性が、従業員に指示されながら四苦八苦しつつ、財布から小銭を取り出していた。お気の毒に…と思って眺めていた筆者。だが、その女性からは、なんとも可愛らしく、そして上手い生き方をしているとしか思えない、予想外の発言が飛び出した。

「こういうのはわからないけど、未来みたいで楽しいわね。おばあちゃんは若い人に教えてもらうしかできないけど、がんばって覚えるからね」

 女性の言葉を聞いた客、そして従業員、全員の心が温まった気がした。同時に、筆者は間違いなく「年末の忙しい時にモタつく老人がいて迷惑だ」と考えていたことにも気づかされた。高齢者と若年層の間には、収入など立場の違いからこれまでにないほどの高い壁が聳えているようにも感じるが、その壁を取り去る方法が、街角のスーパーの何気ない出来事から見いだせたような、そんな気がした。
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