匿名さん
情報を寄せた京都府在住の40代女性に話を聞いた。子の歯並び治療なぜ保険使えない? 高額負担に親から疑問の声 : 京都新聞
小学3年の長男(9)は前歯の並び方が前後にいびつで、学校の歯科検診でも矯正を勧められたため、地元の歯科医を受診した。まず検査料で6万円余りを負担。その後、矯正の費用として27万円を提示された。
女性自身もかみ合わせが悪く、顎(がく)関節症であごの関節部の痛みに悩まされたため、長男の歯は矯正するつもりでいる。しかし、6歳の次男も歯並びが良くないため、再び高額の支出が必要になる可能性が高いという。
女性は「うちは共働きだけど、それでも厳しい。医療費控除もあるが、お金はちょっとしか返ってこない。お金がないので、子どもの歯科矯正はしなかったという知人もいた。そうした人は少なくないのではないか」と表情を曇らせた。
医療保険を所管する厚生労働省の医療課に、歯科矯正が保険適用にならない理由を尋ねた。担当者は「公的医療保険は、疾病や負傷に伴う療養に給付するもの。歯科矯正は見た目などの審美的な要素も含まれるので、原則として適用外にしている」と説明する。
<中略>
公的な医療保険を適用されない歯科矯正は、自由診療となるため、費用が高額になりやすい。だからといって処置を行わず歯並びが悪いままでいると、虫歯だけでなく、さまざまな重い病気を引き起こす原因にもなり得る。欧州には子どもの歯科矯正に保険を適用している国もあることから、日本もそうすべきという意見もある。