匿名さん
近年、小学校卒業式でのはかまの着用が議論を呼んでいる。小学校卒業式のはかまに賛否…なぜ問題視? : 深読み
「格差を助長しかねない」「すそを踏まないか心配」「子どもにふさわしくない」……。小学校の卒業式で女子児童を中心に、はかまを着用するケースが増えている。賛否の意見が分かれており、保護者らに「自粛」を呼びかける自治体もある
2011年ごろから各地の小学校で、卒業式に和装で参加する児童が増えはじめ、自治体や教育委員会が自粛を呼びかける動きも出ている。その理由は、「服装が華美になりすぎる」「保護者の経済的負担が大きい」という声が目立つが、「着崩れが心配」「トイレに行く時に困るのでは」といった懸念もある。
私はマーケティングの研究者だが、5年ほど前から、自らきものの着用を始めたことをきっかけに、和装関連市場の分析も行っている。
注目しているのは、近年、きもの市場に多様で新たなユーザーが生まれている事実である。議論となっている小学校卒業式用のはかまも、きものへの関心の高まりの中で成立した新たな製品カテゴリーであると考えられる。規制の是非を問うより、むしろ地域や和装業界が協力しながら、どう向き合っていくかを考えるべきだと感じている。
(一部抜粋)