匿名さん
この春から都内で新3年生になったAくん(8歳)は、元来、明るく闊達な子だった。幼稚園から1年生にかけてこれといった問題はなく、毎日の学校生活を楽しんでいた。Aくんに異変が起きたのは昨年の春だ。「給食を残す=悪」なのか? 小学校の「完食指導」で登校拒否も | 日刊SPA!
「残さず食べよ」と学校給食で教えられたことが、今、子供たちを苦しめている。教師からの圧力、クラスメートからのいじめ……楽しいはずの「給食」の世界が地獄に変わる瞬間とは?脈々と続く“昭和の美徳”は過去…
「2年生に進級してすぐ、『担任の先生が給食を残さず食べた子の名前を言って褒めてた。残した子の名前も言われた』とクラスの様子を話してくれたのが始まりでした」とAくんの母親は振り返る。
給食の時間を極度に嫌がるようになったAくんは、5月になると登校を渋るようになった。
さらには拒食気味→うつ症状→体重減の悪循環に陥った。体重20kgだったAくんは、短期間で3kgも痩せた。成長過程の小学生には酷すぎる話だ。我慢の限界を超えたAくんの両親に対し当該教師は「そんな指導はしていません」とシラを切り続けたというから驚きだ。
担任の態度が改善したあとも、給食を残した児童に対して「早く食べろよー」「ちぇっ、残してんなよ!」とクラスメートが舌打ちするなど、今度はいじめが始まったのだ。
「完食主義」の価値観を刷り込まれた子供たちは、「給食を残す=悪」という思考に陥り、教師ではなく生徒が「相互監視」をするような状態になっていったという。