匿名さん
5月上旬の午後1時、都内の気温は20℃を超え、汗ばむ陽気となった。強い日差しに体力を奪われたのか、男はなかなか立ち上がれない。駅から家までの約15分間のウオーキングは一時中断に追い込まれた。山口達也に直撃 誰にも気づかれないほど激変したリハビリ姿
「ハァ、ハァ、ハァ…」。荒い息遣いが聞こえてくる。坊主頭にヒゲをたくわえ、サングラスをかけた強面の男性は、おもむろに顔をしかめて路上に座り込み、こう呟いた。「あぁ…クソ…」。 5月上…
それから5分、男は身を起こすと、再び歩き始めて自宅に向かった。だが時折足元がふらつき、また路上に座り込む──。
この男性がTOKIOの元メンバー、山口達也(47才)であることを、道行く人は誰も気づいていなかった。あれから1年、人前から姿を消していた彼は、今も闘い続けていた。
◆「ご心配かけています…失礼します」
あれから1年、山口は何を思うのか。5月上旬の昼間、自宅へと帰る彼を直撃した。声をかけると一瞬驚いた顔で立ち止まる。しかし、口は固く閉ざされたままだ。現在の体調やTOKIO復帰への思いを聞くと、動揺した表情が浮かぶ。
──体調はどうですか。
「…すみません」
──TOKIOのみなさんとは連絡を?
「…」
──(復帰を)後押ししたいという声もあがっています。
一瞬、優しい笑顔になった山口だが、すぐに申し訳なさそうな表情に変わり、小さく頭を下げた。そして、「ご心配かけています…失礼します」。そう言い残し、自転車にまたがるとペダルを勢いよくこいで去っていった。