「田舎の開業医になんか、嫁ぐんじゃなかった…」東京の生活を諦めきれない、32歳女の後悔 

「田舎の開業医になんか、嫁ぐんじゃなかった…」東京の生活を諦めきれない、32歳女の後悔 

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匿名さん



「田舎の開業医になんか、嫁ぐんじゃなかった…」東京の生活を諦めきれない、32歳女の後悔

田舎の開業医が一番の勝ち組って…本当に?
「もちろん、生活という面では何の不自由もありません。また夫は口うるさいタイプでもなく、ハイブランドにも疎いから買い物も好き勝手にできますしね。でも…」

沙耶はそこで一度言葉を切る。そしてゆっくりと、地元の暇そうな主婦たちが集う、どうにも垢抜けない喫茶店を見渡した。

「いくら素敵なバッグを持っても、綺麗なお洋服を着ても、出かける先がこんな場所じゃぁ...」

そんな風に呟く沙耶が携えているのは、日本には数個しか入荷しなかったというデルヴォーの新作ミニバッグ。そして足元は、エルメスのオラン。

しかしこのバッグの価値をここにいる何人が理解しているだろう。このサンダルがエルメスのものだと、一体何人がわかってくれるだろう。

沙耶は再び、小さく諦めの息を吐く。

「開業医って休みがなくて、夫婦での旅行も全然行けないんです。今は子どもがいないから、義両親に睨まれない程度に一人で出かけたりもしていますが、子育てが始まったらそれも無理でしょうね」
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