匿名さん
登下校のパトロールも、ただでさえ稼働時間が限られるなか、14時に仕事を上がらなければならず、そのために午後休をとる人も多いです。時代にそぐわないPTA活動 、働く母親たちの障壁に 合理化することはできないのか
PTAは合理化できない?幼稚園、保育園や学校の行事参加は、働く親としてはなかなか大変なものです。私個人の場合は、近所の公立保育園では年末年始以外は一切お休みも時間短縮もなく、親の出番は保育参観と運動会くらいだったわけですが、小学校にあがってみると親の負担が一気に上がりました。覚悟はしていたものの、母たちの人生選択肢が狭まる理由を垣間見ました。 低学年のうちは、連絡ノートを見て忘れ物がないかチェックし、宿題の丸付け、音読の確認。工作で使う木の実やらボタンの収集だけでなく、計算カードやら九九カード1枚1枚にまで全て名前を書かなければなりませんでした!(簡易お名前スタンプでも作っておけばよかったと思いつつ、それをつくる余裕もなくフルネームを81枚頑張って書きました)。 ほかにも、体操服と上履きを金曜に洗って用意するとか、水泳用に水着と帽子に名前を縫いつけるとか、発表会で子どもを見てあげるとか、細かく言うと色々なタスクや行事調整が発生しています。郊外だと学童で給食が出るという仕組みも少なく、夏休みや冬休みになると毎日仕事前にお弁当を作ります。(文:時短ママ戦略活用アドバイザー谷平優美) 下校時のパトロールのために仕事を午後休にする母親たち そして、男女平等・共働きが当たり前と思って社会人になっていた私が実際に子育てをして衝撃だったのは、これらの負担に加えて、学校行事や父母会・PTAは、いまだフルタイムだろうと女性が参加するのが当然という暗黙のプレッシャーです。 これでは女性が正社員として仕事復帰したくても、パートか自営で時間の融通が利きやすい選択をするしかありません。父親の参加も以前よりは見かけるようになってはきましたが、まだまだひと握りというところでしょうか。 登下校のパトロールも、ただでさえ稼働時間が限られるなか、14時に仕事を上がらなければならず、そのために午後休をとる人も多いです。 この昭和的な仕組みが今でも続いていることに、とても違和感がありましたが、「子どもたちのため」「地域社会のため」という大義名分があると、なかなか異を唱えられない空気があります。
この昭和的な仕組みが今でも続いていることに、とても違和感がありましたが、「子どもたちのため」「地域社会のため」という大義名分があると、なかなか異を唱えられない空気があります。
過去の仕組みを引き継がなければならない、ではなく、時代にあわせてもっとみんなが納得して関わりやすい仕組みを保護者側も考えて改善していけたら、より素敵な保護者×学校×子どもたちとの関係が増えるのかなと感じます。皆さんの地域ではいかがでしょうか?
(一部抜粋)