匿名さん
小泉氏のこの演説について、先の中央省庁幹部は、自身の海外勤務の経験を踏まえて問題点をこう指摘する。小泉進次郎環境大臣の「ポエム」が、ついに国益を損ない始めた(松岡 久蔵) @gendai_biz
「小泉進次郎環境大臣は、日本の国益を損ないましたね」ある中央省庁幹部は、スペインで開かれた、国連の気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)での小泉氏の演説についてこう嘆く。
「最大の問題は、この演説が『日本だけでしか通用しない内向きの論理』に終始し、国際標準に達していない点です。
海外の人がこれを素直に聞くと、『日本は努力してるけど、今回は達成できませんでした。私は世界でも最年少の大臣だし、子供も生まれて父親になるし、次の世代への責任感もあります。我々は脱炭素化にコミットしているし、次は必ず実現します』という風に受け取ると考えられます。
はっきりいって、これでは全く理解されないどころか、彼個人だけでなく、日本政府全体への信頼低下にもつながります。
国際社会の閣僚級会合での議論の文法は、まず結論を提示し、そこに至る理由を話していくのが一般的です。小泉氏の話の結論は『具体的な目標を設定できなかった』ですが、その理由は何一つ明示されず、具体的な情報がなく、何がしたいのかもわかりません」