匿名さん
「うちの息子は原っぱが好きで、いつも竹の棒を持ってトンボや鳥を棒で追い払うようにしながら、何時間でも走り回っているんです。それに、とても几帳面でミニカーをきちんと並べては、素敵な笑顔を見せるんです。私がそのミニカーをちょっと触って列を乱したりすると、ほんと真剣に怒るんです。それもまたかわいく思っていたんです。でも……」発達障害の「診断名」に振り回される親子の悲劇 | 子育て
精神科医となって35年。現在は札幌市でクリニック「こころとそだちのクリニックむすびめ」を開き、「発達障害」が疑われて受診されるお子さんとその親御さんを診ています。僕が医者としてどのように診立てているの…
ある日、子どもの発達について気になるところのあったお母さんが、病院で診てもらったところ、「お母さん、その行動は自閉スペクトラム症の〝こだわり〞ですよ」と告げられたそうなのです。
「その瞬間、今までは『かわいいな、素敵だな、ユニークだな』と感じていた子どもの行動が症状なんだ……と、見る目が変わってしまって。症状だったら『治さないといけない』と。だったら、今後は棒も持たせられないし、ミニカーも……。そんなふうに考えたら、『あの笑顔も症状なの?』って、いろいろと悩むようになってしまいました」