匿名さん
香害で体調不良「学校や職場に行けない」「職を失った」被害者の2割が訴え
衣料用柔軟剤などの香りで体調不良となり、通学や仕事に支障が出てしまうーー。そんな被害の実態が民間団体の調査で浮き彫りになった。香害の被害実態を調査する市民団体「香害をなくす連絡会」が2019年12月下旬...
同連絡会はこれまで、関係省庁や複数のメーカーに対し、香害対策に関する要請を行ってきた。杉浦さんも「草の根の活動により、現場は大きく変わりつつある」と手応えを語る。例えば、独自に作成した化学物質過敏症の説明、香料自粛を求めるポスターを公共機関などで掲載する自治体が全国にあるという。
アンケートには「においで体調不良になったことがある」と約8割(7136件)が回答した。なお、アンケートは実施団体の会員やその知人からの回答が多く「無作為抽出ではないため、必然的に香害への関心が高く、被害者の割合も高い」(杉浦さん)という。
また、「仕事を休んだり、職を失ったことがある」「学校に行けなくなったことがある」と回答した人は1277件にのぼり、18.6%(香害被害が「ある」と回答した7136人のうち、無回答278人をのぞく6858件中)もの人が社会生活に深刻な影響をもたらしたことがわかる。