匿名さん
直近の数字を見ると、ティッシュ市場全体に占めるソフトパック自体のシェアは、19年1月時点で6.5%、20年1月時点で約10%、同年5月で12.7%と、堅調に伸びている。ティッシュ全体の市場規模が過去5~10年横ばいの中でのこの実績は、ボックスティッシュからソフトパックへの消費シフトが起こっていると言っても過言ではないと鎌矢氏は分析する。ティッシュ市場で「箱からソフトパック」へのシフトが起きている理由
コロナ禍でいつもの箱ティッシュが売り切れ、箱無しタイプのソフトパックティッシュを初めて手にした人もいるのではないだろうか。海外と一線を画してきた日本の箱ティッシュ文化に変化が起き始めている。
「弊社で消費者への調査を行ったところ、ティッシュを選ぶ際に重視するポイントとして『収納やゴミ捨て、持ち運びのしやすさ』といった回答が多く見られました。同じ150枚入りでも、ソフトパックはボックスタイプに比べるとサイズが半分ぐらいなので収納に困らないし、バッグに忍ばせてもかさばりません。包みを捨てる際も、箱をたたむ手間が省けて便利です。ソフトパックはいわば、ポケットティッシュ以上ボックス未満の存在と言えます」
同様の調査において、「ソフトパックティッシュをどこで使っていますか」という質問に対し、「車の中」「持ち運び用」「屋外」という回答が圧倒的に多く、ソフトパックユーザーの年齢層は比較的外出の機会が多く外出時にティッシュを使用する頻度が高い20~40代が中心だという。