匿名さん
講演では、自身が受けた虐待を赤裸々に語った。窓に黒いカーテンが引かれた物置のような一室で寝起きさせられ、ベランダに出るのも許されなかった。食事は1日に1食しか与えられなかったり、腐ったご飯をわざと食べさせられたりした。咲来さんが、当時の食事を再現した写真をプロジェクターに映すと、会場からは思わずため息が漏れた。軟禁されている間、母親から常に存在を否定され続け「『助けて』と言っても誰にも助けてもらえなかった」と振り返り、自殺を図ったことも打ち明けた。18歳まで自宅軟禁された女性が講演 「いつか虐待当事者の居場所をつくりたい」 - 毎日新聞
母親から虐待を受け、一度も小中学校に通わせてもらえないまま18歳まで福岡市の自宅に軟禁されていた咲来美波(さくらいみなみ)さん(33)の講演会が12日、同市内であった。保護されるまでの過酷な体験に加え、自立後、孤独や生きづらさを抱えながら社会と向き合ってきた歳月を告白。時折涙ぐみながら虐待防止の必
意を決し、自宅から逃げ出してからの15年は社会になじめず、苦労の連続だった。20歳から生活保護を受け、1人暮らしを始めたが、学校に通わせてもらえず他人と関わった経験がほとんどないためコミュニケーションの取り方が分からず、人間関係に悩んだ。また、家族や保証人がいないことで希望の仕事にも就けなかった。「私の経験を聞くと相手の顔色が変わり、腫れ物のように見られるのがつらかった」と声を詰まらせた