匿名さん
それにしても60万円。その総額を店員が言った瞬間、息子さん以外の家族三人びっくりしていた。システム上のことは店舗がばれるので詳しく書けないのだが、そのチワワの生体価格はその半分くらい。表示価格にいろいろなオプションをつけると高額になるのはスマホキャリアの料金や紳士服チェーンのやり口だが、これは生体販売でも常套手段となっている。犬種や年齢、血統の良し悪し、その時々の流行り廃りにもよるし言い値の世界でもあるのだが、チワワの生体価格が30万円前後なのは相場としては妥当で、ブリーダーナビの調べでも約29万2700円である(2020年11月2日更新)。いま大人気のティーカッププードルなら60万円くらい平気でするが、チワワはサラ金のCMで人気を博した一昔前に比べると当時ほどの人気はない。生体価格に問題はないが、どうやらこの店は生体価格に今後、必要になるという名目のエサやケージや洋服といったペット用品、保証プランをつけることで利幅を取っている。それにしても生体価格の2倍とは。チワワが諸費込みで60万円 コロナで高騰するペット生体販売の闇
ペットブームと言われてしばらく経つが、2020年はそれが加速した年でもあった。新型コロナウイルスの感染拡大で自粛生活を強いられ、癒やしを求めて新たにペットを家族に迎えた人が急増した…
「息子さんにとてもなついてますね。大好きなんでしょう。それにいま本当に数も少ないから高くなるのはしょうがないんです。うちだけじゃないです」
それについては娘さんも「犬、いま高いですよねー」と同意していた。コロナ禍のペットブームでどの犬も猫も信じられない高値がついている。2020年6月の改正動物愛護法施行以降、ブリーダーもかつてほどの無茶をしなくなった。じつは2018年ごろから犬や猫の価格は上がり始めていた。SNSの普及で動物愛護団体が発信や告発をし易くなったことも要因だろう。それにコロナ禍のステイホーム、在宅志向の広まりが「犬でも飼うか」「猫でも飼うか」に追い打ちをかけた。