匿名さん
視聴者から寄せられるメールや電話を受ける部署に勤務する斉藤伊都子さん(仮名・30代)が疲労を滲ませる。「出演者がマスクしてない!」視聴者からのクレームにテレビ局はゲンナリ | 日刊SPA!
「昨年の3月以降、視聴者センターへのご意見は確かに増えました。テレビ出演者が密になっている、マスクをしていないじゃないか、などといったご意見が多く寄せられています。出演者はPCR検査を受けたり、検温も体調管理もしっかりしたうえで収録や出演を行っているのに、それで危険というのなら、もう何もできなくなってしまいます」
大手通信社の関西支局カメラマン・山根拓哉さん(仮名・30代)の経験談。
「商店街で人の出を撮影していると、後ろから蹴りを入れられました。抗議したところ『嘘をつくな』と詰め寄られまして……」(山根さん、以下同)
「望遠レンズで撮影すると、手前の物と遠くの物の遠近感が小さくなる“圧縮効果”が現れます。この圧縮効果を使って、わざと人出が多く密に見せているのだろう、というんです」
「わざと混雑しているように見せようという意図は全くなく、こうした撮影はだいたい望遠レンズで行ってきました。別にコロナ取材に限らず、今までもそうしてきたので。閑散とした様子を表現するときにも望遠レンズは使うんですよ。
なのに、デマ写真だ、印象操作だとものすごいクレームが会社に寄せられて。写真には撮影者の個人名が載せられるので、クレームを受けるのが怖いからと、人出撮影で望遠レンズを使いたがらないカメラマンも出てきました」