匿名さん
61.3万人――’19年、内閣府が40~64歳の5000人を対象にした「生活状況に関する調査」(集計期間:’18年12月7~24日)で明らかになった、中高年ひきこもりの推計である。内閣府調査「ひきこもり中年、60万人超」の衝撃。やり直しのきかない社会に | 日刊SPA!
それによって生じているのが、80代の親が50代のひきこもりの子を抱え込む「8050問題」だ。生計を親に頼らざるを得ない高齢ひきこもりは再就職や社会参画もままならず、親亡き後もどこにもSOSを出せず孤独死に追いやられるケースさえある。
理不尽な解雇に再就職の難航。頼るは家の貯蓄100万円。ひきこもりの類型は多種多様だが、8050問題では生計を親に頼らざるを得ないケースが多々見られる。
「やり直しの利かない社会構造の中で、自己責任を追及する声がより声高に叫ばれています。就職氷河期世代の中心である40代は就活の困難やパワハラ、派遣切りなどで社会から追われた経験を持つ方が多く、50代も非正規雇用が増加し、リストラが横行した世代です。
そうした就労での傷つき体験により生きていくためのエネルギーが枯渇してしまっているのです。今の社会は、いつでも誰でもひきこもり状態に陥る可能性があります」