匿名さん
…「自炊警察」や「ポテトサラダおじさん」を突き動かす原動力は何なのか。自炊しろと価値観押し付ける「自炊警察」 その理不尽が生まれた背景
非常事態には、人間の本性が炙り出されるものだ。コロナ禍も例外ではない。緊急事態宣言で、飲食店が時短営業になり、外食に制限が設けられたいま、他人に「自炊しろ」と自分の価値観を押し…
生活史研究家の阿古真理さんはこう分析する。
「外食はハレの場ととらえられる傾向があります。自炊を強要する人には、『いまは楽しんではいけない』という意識があるのかもしれません」
さらに、日本人の自炊のハードルは高すぎるという。
「1950~1970年代の高度経済成長期に、多くの女性が専業主婦になりました。いまと比べると家事に時間をかけることができたので、ハンバーグやグラタン、ポテトサラダなど手間のかかるメニューを取り入れ、手のかかる料理が当たり前になった。それを食べて育った人たちは、そういったメニューが普通だと思っているんです。
でも、いまは時代が違う。共働きだったり、コロナ禍で3食分の料理を作る必要があるなら、到底同じことはできません。飲食店の営業時間に間に合わないのなら、総菜やデリバリーを利用してもいい。自炊をするとしても、簡単な料理でいいんです」(阿古さん)