なぜ日本企業だけ「テレワークによって生産性が落ちる」のか? その根本的な理由

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匿名さん



なぜ日本企業だけ「テレワークによって生産性が落ちる」のか? その根本的な理由(加谷 珪一) @gendai_biz

「現代ビジネス」は、第一線で活躍するビジネスパーソン、マネジメント層に向けて、プロフェッショナルの分析に基づいた記事を届ける新創刊メディアです。政治、経済からライフスタイルまで、ネットの特性を最大限にいかした新しい時代のジャーナリズムの可能性を追及します。
テレワークで生産性が低下した理由の1位は「対面での素早い情報交換ができない」、2位は「パソコン、通信回線などの設備が劣る」、3位は「ルール上、自宅からではできない仕事がある」となっている。注目すべきなのは、インフラやルールの問題ではなく、情報交換という業務プロセスや業務慣行に由来する理由がトップになっていることである。

テレワークによって素早い情報交換が妨げられてしまう最大の理由は、日本の組織は基本的に責任の所在が曖昧で、ビジネスプロセス全体が文書化・ルール化されていないからである。

これまでの時代は、ルール化や明文化を実施しなくても、皆が顔を揃えれば何とかなったので、とりあえず仕事を進めることができたが、これからはそうはいかなくなる。その理由は、全世界的にビジネスのデジタル化が進んでおり、ビジネスの多くがITインフラとセットになるからである。

ビジネスを明文化したり、文書化することにはかなりの手間と時間がかかり面倒である。だが諸外国の企業は、この面倒な作業を根気よく、そして地道に積み重ねており、それがデジタル化を進める大きな原動力になった。こうした努力を軽視する組織は、IT社会ではあっという間に競争力を失ってしまう。
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