匿名さん
子供の様子も様変わりしている。千葉県の小学校教員で、教員向けの著書などが多数ある城ケ崎滋雄氏は、過剰な「遊具狩り」で子供たちの運動能力が低下していることを懸念する。令和の学校事情「スポーツ万能はいない」「大便は流さない」
新年度がスタートしたが、子供の進学で教育現場の変化に驚く親も多いのではないか。『週刊ポスト』(4月5日発売号)では、「令和の学校から消えたもの」を特集している。危険だとしてブラン…
「個人的には、危険だとして撤去された遊具は、ほとんど残してよかったのではないかと思っています。もちろんケガをすることもありますが、そういうなかで子供たちは『これ以上やると危ない』といったセンサーを身に付けていくのだと思います。10年くらい前に、班ごとに遊具を順繰りに使って遊ばせていたら、ジャングルジムで鬼ごっこをして手を滑らせて落ちた子がいたのですが、父親からは、そんなところで鬼ごっこをさせるなんて危ないじゃないかと指摘されました。私自身はその光景を見ていて特に問題は感じなかったのですが、そうやって親が心配する時代になっています。
昔は、運動ができる子は万能だったじゃないですか。今は、野球でもサッカーでも、うまい子でもそれしかできない。スポーツ万能という子がいないんですよね。教えられたこと、習っていることはできるけど、そうでないものはできない。竹馬をやらせるとほとんどの子供が乗れないのですが、たまに乗れる子がいると、幼稚園でやったことがあるという具合です。体を使うことに関しては、今の子供は汎用性がないと感じますね」