匿名さん
生理の貧困の要因として、はじめは経済的理由だけを想定していたが、当事者の話を聞く中で、それ以外にも以下のような要因が見えてきた。「ナプキンくらい買えるでしょ」…経済的支援で「生理の貧困」が解決すると思っている人の大間違い(ヒオカ) @moneygendai
「ネグレクトで親にナプキンを用意してもらえなかった」「ナプキンを買う余裕が無く、布で代用しています」。現在、女性向けメディアで「生理の貧困」の取材を行っている私のもとに、日々当事者からこんな声が寄せられる。私のもとに寄せられた体験談から、この生理の貧困という問題の複雑さについて説明していきたいと思う。
1. ネグレクトや虐待、生理ヘイト
2. 男性(父親・夫)の生理への無知・無理解
3. 性教育の不足、知識不足
1について、母親が身の回りの世話をしてくれなかったため、生理用品が手に入らなかった、というネグレクトなどが絡んでいるケースなどがある。
中には初潮を迎えたことがわかると「けがらわしい」などと暴言を吐かれた上で、経済的余裕があるにも関わらず、十分な生理用品を与えられなかったという人もいた。
2のような父子家庭の場合、父親が生理用品を用意するという概念がそもそもなく、また異性であるがゆえに本人も恥ずかしくて言い出せない、というケースがある。
また、1日に必要なナプキンの量を知らない、量を調整できると勘違いしている男性のエピソードもたくさん寄せられており、夫が生理用品を十分に買わせてくれなかった、という方もいた。
男女別の性教育の弊害が浮き彫りになった一例といえるだろう。
3に関しても、親がそもそも生理に関して知識や理解が薄く、少ない量で足りるだろうとナプキンを十分な量を用意してもらえなかった、というケースがあった。
夜用ナプキンや生理用ショーツの存在を知らず、買ってもらえなかったのでずっと漏れと闘っていた、という人もいた。当事者は、何が「普通」かわからず、自分の置かれている状況の異常さに気づけなかったという人がほとんどだ。
「保健室に頼れないのか」と思う方もいるだろうが、事情が事情だけに言い出しにくいという子も少なくない。またナプキンが返却式だったり、そもそも置いてないなど、学校ごとに対応は異なる。