匿名さん
心に浮かぶ淳君はいつも11歳の姿。純真で優しく、家族思いだった。月命日ごとに菩提寺の住職に自宅に来てもらうのはおととしを最後にし、日常生活の中で淳君を悼むようになった。それでも「子どもへの思いはどれほど時間がたっても変わらない。今後も変わることはない」。連続児童殺傷事件24年 心に浮かぶ淳君、11歳のまま 被害者の父、土師守さんインタビュー
1997年に神戸市須磨区で起きた連続児童殺傷事件で、小学6年の土師淳君=当時(11)=が亡くなってから24日で丸24年となるのに合わせ、父親の守さん(65)が取材に応じた。
〈中略〉
少年の更生に大切なのは「自分が犯した罪にどこまで向き合い、理解するか。形だけ謝るのではなく自覚することだ」と説く。
それは事件の加害男性(38)に向けられた言葉でもある。04年から毎年届いた男性からの手紙は17年を最後に途絶えた。「手紙を書くことは男性が事件に向き合う上で重要」と守さん。「なぜ命が奪われたのか知りたい。それはまだできていない」と話し、再び届けば、真実を知るためにいつかは読むと明かした。