匿名さん
「産休・育休という制度が嫌い」 正社員の穴埋めで振り回された派遣女性の怒りに反響
理解はできるけど…… 産休・育休をめぐる不平不満はあとを絶たないが、一体誰が悪いのか。はてな匿名ダイアリーに5月下旬、「産休代替 派遣という地雷」という投稿があり、非正規雇用の悲哀に注目が集まった。 投稿者の女性は、労働環境のいい事務派遣の仕事に就いた。だが、「育児休業の代替」であることを知らされておらず、都合よく使い捨てられたことを憤っている。「私は『産休』『育休』という制度が嫌いである」と切り出し、「働くお母さんにとってはこの上ない良い制度」としながらも、 「理解と感情は別である」 「寿退社の時代に戻すか、産休取得経験者同士で埋め合わせるシステムにしてほしい」 などと怒り心頭だ。(文:篠原みつき) 「産休代替とは、正社員さまために非正規が割を食うクソみたいな制度」 投稿者は、近所の会社が長期募集していたこの仕事が「育休代替案件」であることを、事前説明や職場見学で隠されていたという。叶うなら期間いっぱいの3年、あわよくば正社員のお誘いがないかと期待し、真面目に愛想よく契約外の仕事まで率先して行った。それだけに「周囲の情報から察した」ことは相当ショックだっただろう。 働き始めて一年半で、産休社員が課のランチ会に赤ん坊を連れてくるなど戻る雰囲気が醸されてきた頃、案の定、契約終了の話を聞かされたという。「次を探さなきゃ」という焦りの中で、産休社員の保育園が決まっていないので「一か月伸ばさない?」と虫のいい依頼もされたという。後から怒りが沸いてきた投稿者は、 「そう、産休代替とは正社員さまの豊かな未来ある子育て/夫婦生活のために同じ女性の非正規が割を食うクソみたいな制度なのだ」 「産休社員はそこにあった制度を、当たり前に使っただけなので使い捨てにされる派遣社員の気持ちなど1mmも興味もないだろう。何がSDGsか」 などと不満をぶちまけた。 SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、世界にあるさまざまな社会問題の解決を目指して国連加盟国が掲げた17の「持続可能な開発目標」のことだ。「地球環境を守る」というイメージが強いが、「貧困をなくそう」「働きがいも経済成長も」など、目標は多岐に渡る。"持続可能な経済成長"が世界の目標でも、個人としては"持続できない不安定な雇用"に頭を抱える日々だとすれば、「何がSDGsか」と不満をぶつけたくなるのも頷ける。
投稿者の女性は、労働環境のいい事務派遣の仕事に就いた。だが、「育児休業の代替」であることを知らされておらず、都合よく使い捨てられたことを憤っている。「私は『産休』『育休』という制度が嫌いである」と切り出し、「働くお母さんにとってはこの上ない良い制度」としながらも、
「理解と感情は別である」
「寿退社の時代に戻すか、産休取得経験者同士で埋め合わせるシステムにしてほしい」
などと怒り心頭だ。
投稿者は、近所の会社が長期募集していたこの仕事が「育休代替案件」であることを、事前説明や職場見学で隠されていたという。叶うなら期間いっぱいの3年、あわよくば正社員のお誘いがないかと期待し、真面目に愛想よく契約外の仕事まで率先して行った。それだけに「周囲の情報から察した」ことは相当ショックだっただろう。