匿名さん
「台所はもう、ナウシカの腐海みたいになっているんです(笑)。食器がいっぱい溜まって洗えないから、ずっと紙皿と割り箸で生活していたんですけれど、食べ終わったらそこらへんに放り投げる。そうすると、当時室内飼いしていた犬が紙皿をなめてくれるので、それがどんどん積み重なっていくんです」ムカデが這う「ゴミ屋敷」で育った20代女性の苦悩 | おとなたちには、わからない
「ゴミ屋敷」と「父の借金」を体験してきたという彩矢さん(仮名・20代)から届いた取材応募メッセージは、過去最長レベルの3000字超えでした。そのまま記事にしてしまおうかと思うほどよくまとまった文章でしたが…
「街にいるちょっとやんちゃしている感じの子とか、ニュースで見かける貧困家庭だったり、そういうのを見かけると、『私もそうだったかもしれない』ってすごく思います。あの塾に通えたから、それに周りの友達が『おまえ汚ねえな』とか『いつも同じ服だな』とか言わない環境だったから、私はなんとか運よく生きてこられただけで、そういう子たちを、あまりひとごとに思えないんです」
「私自身も、若干の後ろめたさはあります。両親がいろんなところに借金して、誰かの生活費を削って私は育っていたんだ、みたいな罪悪感は心のどこかにずっとあるので。だから人生が100%幸せっていうのは、私は一生言えないんじゃないかなと思います」