匿名さん
「(競技生活で初めて「体重」を意識したのは)中学3年生だった15歳です。気付いた時には変化が起きていて、コーチから『どうにかしないと跳べなくなる。とにかく痩せて』と言われました。その時は言われている意味がよく分かりませんでしたが、本当にあっという間に跳べなくなりました。米は1日150gだけ、水を飲むと「太る」 中野友加里が語る女子フィギュア選手の減量
スポーツ界を代表する元アスリートらを「スペシャリスト」とし、競技の第一線を知るからこその独自の視点でスポーツにまつわるさまざまなテーマで語る「THE ANSWER」の連載「THE ANSWER スペシャリスト論」。フィギュアスケートの中野友加里さんがスペシャリストの一人を務め、自身のキャリア、フィギュアスケート界などの話題を定期連載で発信する。
一番ショックだったのは、トリプルアクセルを跳べなくなったことです。<中略>痩せなきゃいけないという目標がある半面、食欲もすごく旺盛な時期なので、心の中でせめぎ合いでした。そんな私を見て、母にダイエットのスイッチが入ったんです。食事の内容も変わり、壮絶でした」
「まず、今まで好きなだけ食べていたお米をグラムで量り、1日に決められた量、120~150グラムしか食べないようにしました。そのうち、油物も一切やめ、甘い物も絶対ダメ。母は部活で『水を飲んだら太る』と言われていた世代だったので、私も『水を飲んだらその分、太ると思いなさい』と言われました。あとは白米も玄米に変え、とにかくヘルシー志向で。ただ、チョコレートが大好きだったので、どうしても我慢できない時は母に隠れて、こっそりと食べていました……(笑)」