匿名さん
May J.:私自身、言葉のナイフに傷つけられて、思いを発信することすらできなかった経験があったので。アナ雪から7年、MayJ.が明かした“一生癒えない傷”「それでも『LetItGo』歌い続けたい」
デビュ−15周年を迎えたMayJ.が4ヵ月連続でデジタルシングルをリリース。怒りや絶望、痛み…といった“今まで言いたかったけど言えなかったダークな感情”を先鋭的なサウンドに載せた楽曲群は、王道バラードの巧者というイメージを覆す新境地だ。映画『アナと雪の女王』主題歌から7年。社会現象的な大ヒットは称賛だけでなく、多くの誹謗中傷の声も運んできた。「この傷は一生癒えないかもしれない」と振り返りつつも、新たな表現への挑戦に至った境地を聞いた。
──それはいつ頃のことですか?
May J.:「Let It Go」がヒットした頃ですね。何を発言しても「人の歌で」とか「言い訳」とか、すべてマイナスに受け取られて……。
──その以前にも『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)のカラオケ対決で注目されましたが、カバーを歌うことへのジレンマはいかがでしたか?
May J.:当時はまったくなかったんですよ。デビューからしばらく結果を出せなかったこともあり、テレビで歌える場をいただけたことがとにかくうれしかったです。やっぱり「Let It Go」がヒットした後からでしたね。「プロの歌手のくせにカラオケってどうなの?」と言われるようになったのは。
──それだけ影響力の大きい曲だったんですね。
May J.:もちろんポジティブな声もたくさんいただきました。だけど、いざテレビで歌おうとすると、100個のうち1個あった強烈なネガティブな声が蘇ってきて、息が詰まってしまったことは何度もありました。
──あれから7年。先日も横浜スタジアムで「Let It Go」を歌唱されましたが、現在は乗り越えられましたか?
May J.:難しいですね。この傷とは一生付き合っていくんだろうなと感じています。それくらい、言葉のナイフって人の心を深くえぐるものなんだということを知ってもらいたいです。ただ「Let It Go」は今でも大好きなんです。ディズニーソングを歌うのはずっと夢だったし、何より何回歌っても歌い甲斐があるので、これからもずっと歌い続けたい大切な曲であることに間違いはありません。